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2008年9月16日火曜日

リーマン・ブラザーズの企業文化について

リーマン・ブラザーズの企業文化についてのポッドキャストをUPしておきました。

2008年9月15日月曜日

FEDの「ウルトラC」

リーマン・ブラザーズ(ティッカー:LEH)の倒産で月曜日のニューヨーク市場は神経質な展開になると考えられますが、それの機先を制する格好で、FEDはプライマリー・ディーラーへの信用供与の便宜を拡大し、株式を含む広範な証券を「持ち込んでいいよ」と宣言しました。

以前は財務省証券、ファニーメイ、フレディマック債、トリプルAの住宅抵当証券などだけが短期の資金用立ての担保として持ち込み可能と規定されていました。

それがおよそ証券会社の店内にある券面ならば、「株だろうと、何だろうと、どんどん持って来い。どしどし貸すぞ!」と言っているのです。

これは大きいです。

例えるならば、東京オリンピックの後の証券不況のとき、山一證券に対して日銀が行った、無期限、無担保の「特融」に匹敵する決断です。


これでモルガン・スタンレー(ティッカー:MS)やゴールドマン・サックス(GS)にショートを仕掛けることは事実上、不可能になったと言えます。

静かに振り返るとき


リーマン・ブラザーズ(ティッカー:LEH)の倒産はいよいよ避けられない状況のようです。

我々投資家の気持ちとしては、「月曜日の相場、、、大丈夫かしら?」という思いが先に立ちます。でも、ここは心を落ち着けて考え直してみる必要があると思います。

先ずリーマン・ブラザーズの状況がおかしくなっているということはあまねく世間に知れ渡っています。今日のリーマン倒産のニュースに接して、「虚を突かれた」投資家が居たとすれば、その投資家はよっぽどぼんやり者に違いありません。

「相場は知ったら、しまい」という格言がありますが、そういうぼんやり者が月曜日に慌てて株を処分しに来たら、自分も慌ててそれに同調して売るのではなく、買い向かうことこそが正解だと思うんです。

これまでアメリカのマーケットを振り返ると悉く「破綻は買い!」でした。日本の株式市場は僕はよく知りませんけど、その相場のメカニズムは大体、一緒ではないでしょうか?
(山一が倒産した後って、、、相場は下がったんですか?)

もちろん、リーマンが倒産すれば、リーマンのバランスシートに載っている500億ドル相当の資産がてんやわんやの様相を呈すると思います。そのうちのある部分は流動性がある証券でしょうし、ある部分は流動性に乏しい、やっかいなモノかも知れません。でもそういう複雑な証券でもきれいに骨までついばむことが出来るハゲタカは既にリーマンの上空を旋回しているのです。彼らはリーマンがついに事切れたと見届けた瞬間、その屍の上に降り立って、死肉の奪い合いを始めると思います。

リーマンが株式の券面や現金などを預かっていたプライム・ブローカー部門やニューバーガー&バーマンなども簡単にバンク・オブ・ニューヨークとか、そこらへんのどこにでも居るサービス・プロバイダーに事業・顧客口座の継承は出来るはずです。

つまり海中に落ちた一滴の血は、獰猛な鮫たちを興奮させ、アニマル・スピリットが頭をもたげるに違いないのです。

このことはウォール街の整理を進捗し、不良債権問題の処理を加速する効果があります。

思えば2年ほど前から指摘してきたウォール街の飽食、住宅市場参加者の傲慢、金融関係者の全般的な質の低下、、、そういう問題がいま、リーマンの崩壊というフォーカル・ポイントめがけて、全部収斂してきているわけです。つまりこれはひとつの時代の終わりであり、全てが無に帰ったわけです。

今日以降、CDO市場やABCP市場などは永遠にビジネスの進め方が変わるでしょう。そして、これまでその市場の育成に関与してきたプレーヤー達は、ちょうどドットコム・バブルが弾けたとき、フランク・クァトローンやヘンリー・ブロジットなどの「時代の寵児」たちが「遊んでもらえなくなった玩具」のように捨て去られ、忘れ去られたようにゆっくりと、根こそぎ退場するのだと思います。

僕の好きな作家に清水一行という株ものを書かせるとぴか一の人が居ますけど、彼の数多い作品の中で僕が一番何度も読み直したのは、実は『相場師』という、比較的有名でない作品です。北浜の寵児と言われた証券マンが証券不況の時代に再起を期す話で、金策に奔走したり、社員の使い込みが発覚したりと、暗い話がこれでもか、これでもかと続くんです。彼は一枚の罫線をお守りのように抱えて、復活を夢見るのですが、最期は力尽きて証券会社は倒産、その記者会見の現場でショックの余り本人は眼がみえなくなってしまう、、、ところがそこへ公債発行のニュースが飛び込み、倒産記者会見に来ていた証券記者は「大相場がはじまるぞ!」と一目散に駆け出し、からっぽの会見会場に主人公は取り残される、、、

まあそういう話です。(ネタバレですみません。)

僕はリーマンのニュースを見ながら、『相場師』を思い出していました。

店頭デリバティブ取引は既に倒産を乗り越えようとしている


リーマン・ブラザーズが土壇場でバークレイズに救済されるか、されないかの結果を待たず、国際スワップ・デリバティブ協会は万一リーマンが倒産した場合の混乱を避けるためにスペシャル・ネッティング・トレーディング・セッション(SNTS)という臨時取引を開始しました。
これはウォール街中の当事者で、リーマンが相方になっている店頭デリバティブ取引の建て玉がある金融機関が全員集まって、ネット・ベースでリスクを相殺し合う一種の清算取引です。若し、今日のニューヨーク時間の夜11時59分までにリーマンが倒産しなければ、今日のこの取引は全部キャンセルになります。(なぜなら、倒産に備えての臨時措置だから)
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これはとても良い善後策だと思います。ひょっとするとこのSNTSが新しい店頭デリバティブの「取引所」ないしは「中央クリアリング・ハウス」として実質的に発足するきっかけになるかも知れません。
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このSNTSの動向は我々普通株式の投資家も大いに注目するに値します。なぜなら「SNTSが機能している!」ということがわかれば、市場は暴騰する可能性があるからです。

2008年9月10日水曜日

破綻は買い!


静かな気持ちでリーマンのカンファレンス・コールを待っています。
きょうの展開によってはマーケットは相当荒れるかも知れません。
でも考えてみれば「証券会社の1社や2社は逝く!」ということは、そもそもサブプライム問題の芽が出たときから考えていたこと。その意味では予想通りの展開です。
実際に予想通りの展開になったからといって今更、慌て直すのは、おかしい。