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2009年10月24日土曜日

アメリカでアイン・ランドが再びブームになっている


アメリカでアイン・ランドが再びブームになっています。
最近だけでも3冊の新刊本が出ました。

ランドは「個々人が自分のやりたいことを追及することが結局はみんなが住みやすい社会に通じる」という考えを持った小説家兼思想家です。(ほんとうは彼女のオブジェクティビズムはもっと格調高い定義の仕方があるのだと思うけど、、、僕の悪いアタマではこの程度の幼稚な理解しか出来ません。この説明でもわからない人は上にエンベッドしたシンプソンズ版『ファウンテンヘッド』を見てね!)

それにしてもアメリカが1930年代のような福祉国家へ傾倒しつつあるとき、何でまたアイン・ランドがアメリカ人に熱心に読みなおされているのか?

これはむずかしい問題です。

アラン・グリーンスパン前FRB議長(彼はランドの熱烈な信奉者でした)の所業に対する詮索の一環として「ランド的な価値観がいかにアメリカを破壊したか」を立証しようとする向きがにわか勉強でランドを猛烈に読み始めたのかもしれないですね。

或いは現在の大きな政府、ポピュリズム的風潮に反発するアメリカ人がこころの拠り所を求めてランドを再訪しているとも考えられます。

僕にも実のところこのランド・ブームはよくわかりません。

でもこれだけは言えます。

アメリカは一枚岩では無いということ。

アメリカには常にリベラルな人も居れば、コンサーバティブな人も居る。
リバタリアンも居ればポピュリストも居ます。

現にジョージW.ブッシュが大統領の二期目を目指して選挙戦を戦ったとき、あまりにも僅差だったのでフロリダ州での投票箱を再集計しなければいけなかったのを皆さんは覚えていると思います。

つまりこの国ではオセロがひっくり返るように全員が白になったり全員が黒になったりはしないということ。

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