いぜんWeb2.0なんとかという本を書いた有名なひとが「日本のWebは残念」とか何とか発言したことで日本のネット市民から総スカンを喰らったことがありました。
僕は特にこの人物のことを知らないし、知りたくもないし、何の感慨もありません。
でも「言っていることがチョッとヘンだな」と感じるのです。
この人はシリコンバレーに住んでいる(?)らしいけど、その視点からアメリカのインターネットの論壇は日本のそれより遥かに上等だということを吹聴して回っている印象を受けます。
Well, let me tell you....
言わせて貰えば別にアメリカのネット論壇が日本より遥かに上質ということはありません。
だいたい、シリコンバレーまで来て、将棋の話とかして欲しくないと個人的には思います。
(もっと伝えることがあるだろうが!)
僕だけですかね、そう思うのは?
まあ、サバティカルに入るというのは大いに頷けます。これだけエキサイティングなことがどんどん起きている今のシリコンバレーで、そんな事しか伝えられないということは彼はとても充電を必要としているということです。空っぽなのは彼の方であって、日本のネット論壇でもないし、シリコンバレーでもない。
ネタ切れなのは本人だけです。
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大体、何かアイデアを得ようと考えてシリコンバレーにのこのこやってくるという発想自体がすごく前時代的です。むかし「タイムマシン経営」とか何とか言って、アメリカで流行った技術やビジネス・モデルをすぐ日本に持ち込んで商売する手法を得々と語る経営者が居ましたけど、発想的には何かを求めてシリコンバレーに「とりあえず、行く」という考え方をする奴はそういうアービトラージ機会を狙っているわけです。
でも今はrealtime webの時代です。
つまりTwitterがあれば「発見」は世界のどこにいても瞬時にシェアされるしRTされるのです。だから(バリ島の民芸品を日本で売ろう)というのと同じノリでシリコンバレーにアービトラージ機会を求めてやってきても、disintermediation(素通り)されるだけです。
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それでは、いまどこにエキサイティングなことがおきているか?といえば、それはここです。つまりTwitterで意見交換しているみんながエキサイティングなことそのものなのです。
日本のTwitter投資家コミュニティーで議論されている話題はアメリカのそれに比べてレベルは低くありません。いや、むしろ日本の方がレベルが高いと思う。
最近、「ブログ紹介」でいろいろ紹介してきたように、なかなか凄いブログはどんどん増えている気がします。それらのブログを見ていて感じるのは、今の日本のスランプは次に起こるエキサイティングな事の前段階であり、コイルがグッと縮まって、反撥力を蓄えているような状況に過ぎないと思うのです。
もちろん、反撥するためには力を貯えないといけないので目先の経済活動は鈍化する場合もあります。言わばBuyers' strikeみないなものを感じるわけです。
「昔ながらの投信の売られ方にはもうこりごり」
「自分が貰えるあてのない年金には加入したくない」
「証券外務員は絶滅種」、、、
みんなのブログをあちこち拾い読みして、それを綜合的にまとめる(synthesis)と、これはもう静かな蜂起が始まっているとしか言いようがない印象を受けるわけです。
1 件のコメント:
広瀬さんのベトナム、ドンの切り下げのニュースが、ブルームバーク日本版より早かったことにブルブルワクワク震えてしまいました。ww
これからも応援しています。(^^)
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