【7月期決算コンセンサス予想】
売上高:7.2億ドル
EPS:54セント
ティファニーと言えば「高級品」のイメージがありますから、現在のような景気後退局面ではさぞ業績を落としているのではないだろうか?と考える投資家が後を絶ちません。でも僕の考えでは今回のティファニーの決算はそれほど酷くはならないでしょう。
その理由は:
1.海外拠点が好調だと思うから
2.五番街の本店がこの夏、好調に違いないから
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ティファニーの地域別売上構成は:
五番街本店 10%
その他米国 40%
日本 17%
アジア 16%
欧州 8%
(残りは通信販売、法人販売など)
となっています。最近では欧州とアジアがとりわけ好調です。
この反面、五番街本店以外の米国内のロケーションはかなり酷い数字を覚悟する必要があります。とりわけラスベガスやフロリダのロケーションは閑古鳥だったに違いありません。
今年の夏、ニューヨークは欧州からの観光客でとても賑わいました。
ティファニーの今回の決算は7月末〆ですから、夏の観光客シーズンは一部しか反映されません。
しかし8月以降も五番街本店は好調だったに違いありません。そのあたりのニュアンスはカンファレンス・コールで言及があるかもしれません。
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ティファニーの過去10年のキャッシュフローおよびEPSパフォーマンス(上のグラフ参照)を見ると極めて堅実に経営されてきたことがわかります。
(08年と09年はヴァリューライン社による予想。)
また同社の株価評価としては大体、米国の市場平均PERとほぼ同じ(=1)で取引されてきたことがわかります。
ティファニーは1月が年度末であり、現在のコンセンサスEPSは:
2009年1月:$2.83
2010年1月:$3.19
となっています。
すると今日の引け値を2009年1月の通年EPSで割り算したPERは13.6倍となります。
同社株は過去10年以上に遡った長期のチャートで見ると右上がりのトレーディング・チャンネル(=つまりボックス)の下限に株価が来ています。この支持線を死守できるかが目先の関心になると思います。僕の考えではこの水準は守りきることは可能で、秋にかけて小さなラリーが至現すると思います。
(追記)
ティファニーの決算が出ました。
EPSは63セントでした。
売上高は7.324億ドル。
ガイダンスは少し切りあがっています。
通年の既存店売り上げ比較のガイダンスは9%。
カンファレンス・コールはまだ聞いていません。
3 件のコメント:
あの店で10%ですか!まるで巨大な個人商店。堅実です。アクティビストやらM&Aやらはなしがでてくるわけですね。
すみません匿名になってしまいました。ところでハリケーンで原油が暴騰するようなことがあれば、ぶち売っていくべきでしょうか?
あくまでも「早乗り、早降り」を考えています。星ふたつなのはそのためです。
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