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2009年10月23日金曜日

マイクロソフト(MSFT)第1四半期決算発表


マイクロソフト(MSFT)が第1四半期(9月期)決算を発表しています:

売上高:129.2億ドル(予123.2億ドル)
EPS: 40¢(予32¢)
グロスマージン: 78%(予78.8%)
売上のディファーラル:14.7億ドル(=12¢に相当→ウインドウ7アップグレードに関連して)

解説:
売上のディファーラルを加算すれば、売上高は143.9億ドル、EPSは52¢だった。株価はプリマーケットで+8%、、、

2009年8月30日日曜日

「ミスターPC」の反撃



「Cool」、つまり「カッコいい」というのはアップルのお家芸であり、マイクロソフトはその面では常にダサい、嘲笑される存在でした。

ところがその何をやらせてもダサいはずのマイクロソフトが「へえ、マイクロソフトもなかなかやるじゃん!」というキャンペーンを開始しました。

「アイ・アム・アPC」、つまり「僕がPCだよ」と題されたこのキャンペーンは実際にマイクロソフトでエンジニアをやっている、退役軍人のフツーの人をモデルに使っています。

「僕みたいなフツーの人間はどこにでも居るけれど、だからといって我々をみんな一緒にしないで欲しい。ぼくらはそれぞれに個性をもっているのさ。」という言葉はマックの有名な広告(その中ではマイクロソフトのユーザーは全員同じようにダサいと暗喩しています)の偽善性を鋭く突いたものです。

実際、一連のこのシリーズに登場するフツーの市民は自分が何を求めているか?がハッキリしており、その個性に応じたショッピングをしています。さらに自分に必要なもの、不要なものをちゃんとわきまえた「賢い」消費者たちです。

これらの登場人物に共通するのは、自分のイメージにぴったり合致した製品をみつけた満足感、リーズナブルな買い物をしたという達成感、そして高揚感です。

このマイクロソフトの広告を見た後にアップルの広告を見ると、改めてその底意地の悪いメッセージに驚くと共に、なんとも言えない後味の悪さを感じました。

アップルは既に大成功を収めている企業であり、Good taste(趣味の良さ)の代表みたいな存在なのですから、その会社がいまだに会社存亡の危機に瀕していた1996年頃のアップルと同じメンタリティーでネガティブ・キャンペーンを張っているのは経営者の考えが古いです。

なによりもいけないことはマイナーな発想が抜けない余り、マス(=多数派)である一般国民を愚弄し、嘲笑う調子がいつまでたっても抜けないことです。

僕がアップルの経営者ならすぐ今使っている広告代理店をクビにしますね。

2009年7月24日金曜日

マイクロソフト(MSFT)

マイクロソフトの第4四半期(6月期)決算のハイライトです。 

売上高:131億ドル、予想は143.7億ドル
EPS:36¢、予想は36¢

ガイダンス
通年の営業費用予想:266から269億ドル

なお上のグラフはUnearned revenueの推移です。 (注)
今期は$14,284,000でした。
これは結構、良い数字だったと思います。

【追記:カンファレンスコール】
ウインドウズならびにサーバのライセンスの出荷が過去1年ではじめて前期比でプラスに転じたことから、ボトムを打ったと思う。
今年いっぱいは環境は厳しいと思う。2010年から回復を予想している。
中小企業からの需要がいちばん落ち込んだ。
消費者市場はそれにくらべるとましだ。
アン・アーンド・レヴェニューのパフォーマンスには満足している。
ネットブックのカテゴリーは強い。
前期比ではPCはひとケタ台の下の方で成長した。
ネットブックのアタッチレートは良い。
OEMが成長したのはネットブックの成長と、そのアタッチレートの高さが原因だ。
消費者部門は▼16%だったが、これはウインドウ7のギャランティー・プログラムの関係で、10月22日の正式販売開始までは売上高に計上できないことも影響している。ウインドウ7に対する顧客の反応は良い。
「ビング」はとりわけショッピングと旅行に関してよく利用されている。
Xボックスのアタッチ・レートは8.6であり、これは業界最高である。
マージンは未だ底打ちしていない。
自社株買い戻しを加速しなかったのは景気のボトムが見えなかったからだ。
サーバの出荷は今期▼24%であり、まだ厳しい状況だ。潜在需要が積みあがっているという風には考えられない。
マイクロソフトの売上は他のハイテク企業より組み立てサイクルの後半に偏っているため、6月期も3月期に引き続き在庫調整の影響を受けた。これが他社に比べて売上成長率が低かった原因だと思う。
アン・アーンド・レヴェニューについては会計年度と営業年度が少しずれている関係で期末の〆に間に合わせる売上の計上の仕方に微妙な違いがある。これがアニュイティー・ビジネスのトレンドを見かけ上、悪いように見せているかもしれないが、そういう会計上の違いを均してみるとビジネスはフラットである。
リニューアル比率はOKだ。でも顧客は「ソフトウエア座席数」を増やしていない。
だから売上高ベースで見ると冴えないように見える。

(注)Unearned revenueはバランスシート・アイテムです。顧客に販売し、入金のあった売上でも、一定の期間、サービスを保証するなどの役務義務を伴う売上高、ないしはライセンス契約の期間が決まっているものに関しては全てをupfront(前倒し)で計上することはできません。従って、そういうobligations(責任)を含む売上がどのくらいあったのかの尺度がUnearned revenueになります。いわば「貯金」です。