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2009年11月27日金曜日

弾道学的(ballistic)な上げになってきたゴールド 一旦は売りでしょう

上はゴールドの週足チャートですが、このところ上げ方がballisticになってきました。
こういう場合、ド天井を言い当てるのは困難です。

でも僕は一旦、降りる事にします。

その理由は安全資産への避難という意味でドルが見直される可能性があるからです。
水曜日にドバイ・ワールドが債務のモラトリアムを発表しましたが、ドバイに貸し込んでいるのは主に欧州の金融機関です。すると新たな信用不安はアシンメトリック(非対照的)に欧州を襲うと思うのです。

これは欧州通貨売り、ドル買いの圧力になります。

ドルが買われるとゴールドは当然、売られると思うのです。

さらに中東は歴史的にゴールドの大きな買い手であり、ドバイの問題はゴールドのセンチメントにとってネガティブです。

加えてベトナムの利上げはインフレ懸念からゴールドに殺到していたベトナム国内の資金の流入を和らげる効果があります。

それから中国政府はいよいよ本格的に銀行融資の抑制に乗り出していますが、これも中国人のゴールド買いの勢いを削ぐ要因です。

2009年11月24日火曜日

ゴールド移送大作戦

現物のゴールドに対する需要の爆発で貸金庫を提供しているHSBCなどは保管スペースの払底に苦しんでいます。

ウォール・ストリート・ジャーナルによるとHSBCはとうとう小口の貸金庫ユーザーに「おたくの預けた延べ棒やコインは、どこか他へ持って行ってくれ!」と通告し、時ならぬ移送大作戦が展開されているとのこと。

これまではデンシティー(集積度)が問題になるのはデータ・センターだけかと思っていたけど、ゴールドの保管までそれが問題になるとは。

中国政府がIMFのゴールドを購入したというニュースが若し出たら、それが相場の分岐点

アメリカのGold bug達は「中国政府がIMFのゴールドを購入した」というニュースが出るのを待っています。
若しそのニュースが出たら、一瞬は噴くかも知れませんが、好材料出尽くしで潮目が変わると考えた方が良いと思います。

We've got the monster by the tail! 



マーク・トウェイン曰く、「金鉱とは空っぽの穴の横にうそつきがひとり立っている場所だ」

上のテレビ番組は実際にカナダで起きた金鉱をめぐる詐欺事件です。

この詐欺の舞台となったブリエックス(Bre-X)という企業のピークの時価総額は5500億円くらいありました。つまり嘘のスケールとしてはとてつもなく大きいものだったのです。

このエピソードの発端はフィリピン人鉱山技師、マイケル・デグスマンがインドネシアのボルネオ島のジャングル奥深く、ブサンという土地で金鉱脈を発見したと宣言したことから始まります。

デグスマンは鉱山技師ジョン・フェルダホフと組み、この探索の資金繰りを付けてくれる会社を探します。

かれらが白羽の矢を立てたのはカナダの落ち目の実業家、デビッド・ウォルシュです。デビッドはこの金鉱脈の話がでっち上げだとは知らず、ブリエックスという会社を創業します。

デグスマンは「塩撒き(salting)」という手法でドリリング・サンプルにゴールドを混ぜ、それを検査所に送ります。検査の結果、「ブサンにゴールドがあるぞ!」とわかるとブリエックスの株価は暴騰します。

しかし巨大な富がボルネオ島に眠っていることを知ったインドネシア政府はその権益を横取りすべく採掘権をキャンセルし、半分を自分の息のかかったフリーポート・マクモラン(FCX)社に譲渡します。

フリーポートは同じインドネシアに現存する、世界最大級の金山、グラスバーグの所有者です。とろこがフリーポートの探索チームがブサンに乗りこんで、ブリエックスのボーリング場所とすぐ隣接する場所でドリリングした結果、ぜんぜんゴールドが無いことがわかります。

その時までにデグスマンとフェルダホフは自分の持ち株を一部処分し、大金持ちになります。しかしフリーポートはこの話が詐欺ではないかと疑い、デグスマンに説明を求めます。

デグスマンはボルネオ島のジャングル上空でヘリコプターから飛び降り(一説には突き落とされたという説もあります)自殺します。しかしこの自殺は巧妙に仕掛けられたトリックだという疑惑もあり、真相はわかっていません。

フェルダホフはカナダ司法の手のおよばないケイマン島に逃げ、騙されたウォルシュはバハマに移住した2年後に心臓発作で死にます。

2009年11月15日日曜日

ゴールドのアップデート

いろいろなコモディティーの中でゴールドだけが独歩高しています。
ゴールドについては年初から一貫して強気姿勢を保ってきました。
中期・長期で見ても引き続きOKだと思います。
ただトレーディング的には9月11日の出撃コールに乗った目先筋の人は一旦、利確という方法もあると思います。これは純粋にテクニカル的な見地からの意見です。その根拠は①RSIが買われすぎになっていること、②MACD的にもロールオーバーの懸念が出てくること、によります。

押したら当然、買い増します。

2009年11月9日月曜日

素性不明(No-Doc)のゴールドに何故欧州の投資家は殺到するのか?


ニューヨーク・タイムズによると最近、ゴールドの現物に対する個人投資家の需要がとても高まっているそうです。(上の写真の出典はNYタイムズ)

イギリスの有名百貨店、『ハロッズ』は先月から1グラム~12.5キログラムまでのゴールドを売り始めました。「欧州ではゴールドの購入者はゴールドをスイスの銀行に預けるのではなく、自分の家に隠すことが流行っている。もちろん購入の際などに一切のドキュメント無しにだ。」

   ■   ■   ■

僕の考えでは欧州やアメリカの裕福層がゴールドに再注目しているひとつの理由はUBSが米国の富裕層の脱税を助けたという疑惑をかけられ、米国の富裕層のリストを当局に渡したことが影響していると思います。

別の言い方をすればUBSはゼッタイやってはいけないことをやってしまったのです。

人々がスイスの銀行口座を使い、べらぼうなフィーを払う理由はただひとつです。それは税金対策です。これまではスイスの銀行口座というのは顧客の方が出向く場所であり、間違っても銀行の方から顧客にアプローチする場所ではなかったのです。

それがUBSが2000年にアメリカのペイン・ウエバーを買収し、アメリカの裕福層のマーケットを開拓しはじめてからこの鉄則がやぶられはじめました。

ペイン・ウエバーの営業隊を使ってアメリカの富裕層へのサービスを開始するとなると、アメリカの証券法に基づいて業務を行う必要が出ます。するとディスクロージャーや送金の際のドキュメンテーションなどでいろいろな条件を課せられるのです。9・11の後にマネー・ロンダリングやテロリスト防止の見地から電信振替の業務に対する記録保持の義務が強化されたことも重要です。

今回、UBSが脱税を助けた疑いで起訴され、アメリカでの脱税者のリストを当局に渡したことで、超富裕層はスイスの銀行口座がもはや昔のような匿名性、秘密保持機能を持ちえないことが明らかになったのです。

スイスのプライベート・バンクの多くはM&Aで統合され、そのうち少なからぬものはアメリカなどへ事業を広げています。そのような多国籍な業務を行うところほど匿名性や秘密の保持の面では「脆弱である」と思われているのです。先日発表されたUBSの決算でも米国の富裕層が次々に口座を閉めた関係で米国のオペレーションがガタガタに崩れていることは明白でした。

ETFなどゴールドをめぐる新商品の世界もエキサイティングですが、昔ながらのフィジカルの世界もエロ妖しい展開になっているのです。

2009年11月4日水曜日

インド政府が中央銀行のゴールド購入としては過去最大のブロック・トレードで200トンの金の延べ棒をIMFから購入

国際通貨基金(IMF)が403トンのゴールドを売却し、それを低開発国への融資に充当するという話は以前から市場に伝わっていました。だからニュースではありません。
サプライズはそれを買ったのが中国政府ではなく、インド政府だったということです。もちろん、今回はIMFが売却予定している分の半分ですから、「残りの半分を中国が買った」というニュースがいずれ入ってくるのだと思います。しかしIMFのゴールド・セールにはロシアも関心を示しており、所謂、コンペティティブ・ビディングの状況になっていることは明白です。
中国、ロシア、インドその他の債権国の準備通貨改革は未だ着手されたばかり。先を越された中国とロシアは慌てているに違いありません。

2009年10月18日日曜日

中国の「Laylaジレンマ」




もしあなたが喉から手が出るほど手に入れたいものがもう既に「売り切れ」なら、一体、どうしますか?
有史以来、人類が掘り出したゴールドの総和は15.8万トンだと言われています。これを立方体にすると縦横20.2メートルに過ぎません。
それではそのゴールドは何処に保管されているかと言えば上のグラフのように米国(=ウォール街にほど近い、メイドン・レーンのFRBの地下、、、、だと思います)、ドイツ、そしてIMFが最も沢山持っているのです。
さて、中国は外貨準備という点では世界最大の富を蓄えています。(3番目のグラフ参照)
しかしこの大半はドルで保有しており、ドルは最近、どんどんfunny-paper(まがいもの紙幣)の様相を呈してきています。中国の外貨準備に占めるゴールドの割合は0.9%です。
欧州各国は大体、均してみると外貨準備の半分はゴールドで保有しています。(同じく3番目のグラフ参照)
すると中国もドルの比率を減らし、ゴールドの比率を上げてやらないと、今のままでは「タマゴをひとつのバスケットに盛った」状況になってしまっているのです。
問題は中国が場でゴールドを買い漁り始めると出物が少ないために満足なポジションを築く前に金価格が暴騰してしまい、自分で自分の首を絞めてしまうということです。
するとまとまったサイズの玉を手当するためには、非市場的な方法(=つまり直談判の話し合い)によって譲ってもらう以外に無いのです。
僕は現在の中国のこの立場を「Laylaジレンマ」と呼んでいます。
レイラというのはエリック・クラプトンの有名な唄に出てくる女性の名前ですけど、実際にはジョージ・ハリスンの奥さん、パティー・ボイドのことです。クラプトンとハリスンは大の親友なのですが、困ったことにクラプトンは親友の奥さんに恋してしまうわけ。人妻=「売り切れ」なのです。
中国政府が「IMFは貧しい国々への融資を強化するためにゴールドを売った方がいいよ」としきりにアドバイスしているのはこのためです。
「あ、それから若し売るときはマーケットを崩すといけないから、僕が買って上げる」という風にも公言しています。
市場の方は何時IMFからの大きな売り玉が出るかを心配して、ゴールドへ向かう買いの手の矛先は鈍りがち。
だからIMFから中国政府へのゴールドの「大口クロス」の事実が発表されれば、売り圧力が取れたという認識が生まれ、ゴールドは急騰すると思うのです。


2009年10月8日木曜日

ゴールドの相場は若いと思う


ゴールドの相場は若いと思います。
チャートは上が週足、下が日足。
なるほど日足チャートだとブレイクアウト後の一服が必要になる局面ですが、押しても1020くらいのレベルが新しいサポートとなり、そこで揉んだ後は一段高、、、そういう展開ではないかと思います。
IMFから大玉が売りに出されるということが市場関係者の隅々にまで知れ渡っていて、それにもかかわらずこの腰の強さですから、いざ実際、IMFの放出が中国(ないしはロシア)政府に「大口クロス」されたと知れ渡れば、マーケットは暴騰するケースもあるのでは?
今週、来週の動向は兎も角、中期で見れば上です、上。
PS:なぜ僕がゴールドに強気か?その理由は過去のエントリーを順番に読んで頂ければわかると思います。その中でも最も重要なファクターだけを抽出すると:
1.中国、ロシア、インドなど新興国の準備通貨改革
2.中国における個人投資家の「金、シルバーの解禁」、ならびにインドでのゴールド担保金融の隆盛
3.ETFの登場による金買付の利便性の向上
4.アメリカ、中国などが積極的な通貨安政策を取っていること
になります。


2009年9月17日木曜日

ゴールドの強気材料と弱気材料の整理 ③




【強気材料その1】米国のFRBをはじめ世界の多くの国が緩和的な金融政策を取っていること

今更説明するまでもないと思います。とりわけ先日中国の貿易統計が発表されてから(中国だって緩和的な金融政策を当分維持しないと駄目だ)という認識が広がり、ゴールド買いに拍車がかかっています。

【強気材料その2】新興国を中心として外貨準備が猛烈なスピードで積み上がっているにもかかわらずゴールドを準備通貨とすることは遅れていること

中国は最近、ゴールドの準備を454トン引き上げ、1054トンにすると発表しました。しかし中国が外貨準備のうちゴールドで保有している部分はまだ僅かです。中国に限らずロシアなどの新興国の外貨準備に占めるゴールドの割合は一般に極めて低いです。今後、これらの国がゴールドの組み込みに前向きになると世界の中央銀行がゴールドによる準備を取り崩してきたトレンド(一番うえのグラフ:出典はCPMグループ)が反転すると思われます。

【強気材料その3】ゴールドの生産は頭打ちになって久しいこと

世界のゴールドの生産は2002年にピークをつけ、それからは年々、生産高が下がっています。また生産コストは年々上昇しており、ゴールドの価格が高くならなければ供給は増えない構造になっています。

【強気材料その4】個人投資家がゴールドに投資する際、以前よりはるかに手軽に投資を実行できるようになったこと

最近、ETFなどの登場でゴールドが買いやすくなり、これが個人投資家の純投資の対象としてのゴールド人気の火付け役になりました。真ん中のグラフは純投資としてのゴールドの需要が最近増えていることを表しています(出典はCPMグループ)。しかし個人の金融資産に占めるゴールドの割合は過去の歴史と比較するとまだまだ驚くほど低いです。(3番目のグラフ:出典はCPMグループ)


2009年9月16日水曜日

ゴールドの強気材料と弱気材料の整理 ②






【弱気材料その3】ジュエリー需要の激減
ジュエリー需要の減少は世界的な不景気のせいだと思います。それに加えて昨今のゴールド価格の上昇はジュエリー加工業者が新しい在庫を手当てすることを手控える結果になると思われます。

【弱気材料その4】スクラップの増加
この一方でスクラップによる供給は前年比で+22%も増えています。

これらのことから判断して、フィジカル(実物)市場でのゴールドの需給関係は決して楽観視できないと思われます。
グラフの出典:
一番上→世界のジュエリー需要(スクラップを除いた後の数字)ダンディー・ウエルス・エコノミクス
真ん中→ゴールドの供給一覧表(GFMS)
一番下→ジュエリー加工ならびにスクラップの供給(GFMS)

ゴールドの強気材料と弱気材料の整理 ①

【弱気材料その1】IMFがゴールドの準備を市場で売却する
先のG20で「IMFはそのゴールドの準備のうちとりあえず403トン程度を売却し、目先の資金ニーズに充当すべきだ」ということが決まりました。
加えてインドと中国は「いや、IMFは向こう2~3年かけてIMFの持っている全てのゴールドの準備(3217トン)を売却し、貧しい国への援助の資金にするべきだ」と主張しています。

【弱気材料その2】産金各社のゴールドヘッジの手仕舞い買いが終焉する
上のグラフは産金各社の先物によるゴールドの売りつなぎの建て玉残高を示しています。グラフがプラス圏の場合、将来掘り出す予定のゴールドを今、先回りして売っていることを表しています。またグラフがマイナス圏の場合は実際に生産して現物を引き渡すのを待たずに、先物市場で売りつなぎのポジションを解消する買い圧力を示しています。
つい先日のバリックゴールドによる売りつなぎポジションの解消宣言に見られるように、今産金各社は慌ててヘッジを外しています。
なぜこれが「弱気」材料かというと、グラフを見てもわかるように買い戻しはかなり進行しており、産金会社の売りポジションがゼロになれば、もう場で買い戻す必要がなくなるので、それは「買い戻し圧力の喪失」につながると解釈されているからです。

準備通貨改革がゴールドに与える影響




各国の中央政府の保有するゴールドに関する話題です。
先ず一番上のグラフが、現在世界のどの国の政府が一番ゴールドを沢山所有しているかを重量ベースで示したものです。
これを見るとアメリカ(FRB)が一番多く、次にドイツ(ブンデスバンク)という風に続きます。なおGLDというのはゴールドのETFであり、ETFの果たす役割の大きさを全体的な準備通貨の文脈の中で比較するために入れておきました。
次に世界の主要国が外貨準備のうち、どれだけの割合をゴールドにしているかというのが2番目のグラフです。
1980年代にオイルショックの揺れ戻しで原油価格が長期低落トレンドに入ったとき、ゴールドもその影響を受けました。
この頃、「外貨準備をゴールドで保有するのは止めよう。ドルの方が便利だ」という考えが結構、世界の政府の間でポピュラーになりました。
それ以来、一部の国ではゴールドによる準備の売却が行われてきています。しかし、そうしたポジションの引き下げを経ても、今なおこのグラフに見るように先進国の準備はかなりの部分、ゴールドによって保有されているのです。
さて、最近になってみるみる富を蓄えてきた新興国はどうでしょう?
一般に新興国はゴールドの保有高が僅かであり、ドルのままで外貨を蓄え込んでいることがこの2番目のグラフからわかります。
それをグラフ化したものが3番目のグラフです。赤はゴールドの占める部分です。
最近、よく話題になることに、「IMFが東欧支援の資金をねん出するため、ゴールドを処分するのではないか?」ということがあります。
たしかにこれは実際に起こる可能性もあると思います。
しかしその場合でもIMFからの売り物を中国の人民銀行が「パックリと呑み込む」、つまり大口クロスするという合意が出来上がっているという見方をするゴールド・ウォッチャーも居ます。
IMFからの売り圧力は少しでも海外投資をかじった投資家なら聞いたことのある材料だと思うので、これは相場に織り込まれている(つまり市場は大きな売り圧力を予期している)と考えることが順当です。
すると若しこの売り物が市場に出ず、人民銀行にそっくり呑まれたとわかるとゴールドは暴騰するシナリオだってあるのです。
上に掲げた一連のグラフからわかることは、中国やロシアはポートフォリオ的な発想から、バランスを取る意味でゴールドの比率を引き上げないといけないということです。
この準備通貨改革は今すぐに新興国各国が取り組まないといけない、緊急の問題です。
これに対してドルが基軸通貨の地位を降りるとか、人民元が決済通貨になるとかはしばらく先の問題だと思います。

PS:なお上のグラフは出来る限り多くの国を含めましたが、当然、網羅的ではありません。

2009年9月13日日曜日

デンバー・ゴールド・フォーラムのキックオフ

今晩、いよいよ毎年恒例の「デンバー・ゴールド・フォーラム」がキックオフされます。
今年は金価格が心理的な節目である1000ドルの水準にあるということで注目度の高いイベントです。
またゴールドのマーケットにおける中国の存在感が俄かに高まっていることは、たぶん今年のフォーラム参加企業や機関投資家の間で最も話題にされる事だろうと思います。

2009年9月11日金曜日

ゴールドにスクランブル発進せよ

チャート的にこれほど綺麗なブレイクアウトは一年にそう何回も出会えるものではありません。
まあ、ダマシということもあるでしょうけど、こんなセクスィな媚態になら、騙されても悔いはありません。

Going long.

なぜ今、ゴールドなのか?
それは中国経済もアメリカ経済も、今、緩い金融政策をやめるわけにはゆかないということが改めて確認された(=例えば中国の8月の貿易の数字は悪かった)からです。

いいぞ、ゴールド! 今回はどうやら上に抜けたみたい

重要なチャート・ポイントに差し掛かっていたゴールドですが、今回は1000ドルどころで予期された売り圧力を消化し(長い下髭の日足に注目)、一段高を窺う展開になっています。

2009年9月7日月曜日

1000ドルの大台を狙うゴールド

ゴールドに関するレポートをUPしておきました。

2009年8月1日土曜日

ゴールド再訪



ゴールドのチャート(上の1番目)が綺麗なシンメトリーを描いています。
ざっくり言って$1000が心理的な(そしてかなり頑固な)上値抵抗線です。
でも最近は安値が切り上がる、所謂、ハイヤー・ロー(higher lows)を積み重ねながらエネルギーを貯めている印象があります。余り投機熱の昂ぶりを感じないのもプラス。
さて、中国のゴールド・ジュエリーの卸売り業者、フキ・インターナショナル(FUQI)には投資家が殺到しています。今日も公募増資の値決めがあったのですが、瞬間売り切れ。寄付きからガンガン飛ばしてこれを書いている時点(ザラバ)では公募で買った投資家は一日で15%抜けた計算になります。
フキ・インターナショナルの株は5か月足らずで7倍になったけど、、、EPS予想がじりじり上がっているのでPER的には未だキチガイ的な割高ではありません。
要するにそれだけ中国でゴールド・ジュエリーが売れているということなのでしょうか?
それを考えるとゴールドそのものの価格ももう少し騰がってもおかしくないという気になります。

2009年7月6日月曜日

インドがゴールドの輸入関税を2倍に

インドは世界最大のゴールドの輸入国ですが、今日、ゴールドの輸入関税が2倍に引き上げられると発表されました。

旧輸入税:10グラム当たり100ルピー
新輸入税:10グラム当たり200ルピー

なお直近のゴールドの値段は10グラム当たり14500ルピーです。

2009年4月24日金曜日

中国が1054トンのゴールドを保有していると発表

ロイターによると中国は2003年以来、ゴールドを買い増してきたことを公表したそうです。
中国政府がゴールドを買っているのではないかということは以前から話題になっていましたが、それが確認された格好。中国の金保有は:


2003年 600トン(もっとも最近の公式データ)
2009年 1054トン

に増えたわけです。でも中国の外貨準備全体に比べればこの程度の金保有は屁でもありません。

ロンドンのG20でIMFがゴールドを売却したいと発表し、これがゴールド価格の頭を押さえる結果になりましたが、一部のウォッチャーはIMFの放出分を中国政府が全部パックリ呑むだろうと見ています。なんとなくそんな展開になりそうだと思いました。


PS:ゴールドのCFDについてはCMCマーケッツ、インヴァスト証券で扱いがあります。ETFでは楽天証券で扱いがあります。さらにゴールドETFのCFDではSVC証券が扱っています。