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2009年9月16日水曜日

ゴールドの強気材料と弱気材料の整理 ①

【弱気材料その1】IMFがゴールドの準備を市場で売却する
先のG20で「IMFはそのゴールドの準備のうちとりあえず403トン程度を売却し、目先の資金ニーズに充当すべきだ」ということが決まりました。
加えてインドと中国は「いや、IMFは向こう2~3年かけてIMFの持っている全てのゴールドの準備(3217トン)を売却し、貧しい国への援助の資金にするべきだ」と主張しています。

【弱気材料その2】産金各社のゴールドヘッジの手仕舞い買いが終焉する
上のグラフは産金各社の先物によるゴールドの売りつなぎの建て玉残高を示しています。グラフがプラス圏の場合、将来掘り出す予定のゴールドを今、先回りして売っていることを表しています。またグラフがマイナス圏の場合は実際に生産して現物を引き渡すのを待たずに、先物市場で売りつなぎのポジションを解消する買い圧力を示しています。
つい先日のバリックゴールドによる売りつなぎポジションの解消宣言に見られるように、今産金各社は慌ててヘッジを外しています。
なぜこれが「弱気」材料かというと、グラフを見てもわかるように買い戻しはかなり進行しており、産金会社の売りポジションがゼロになれば、もう場で買い戻す必要がなくなるので、それは「買い戻し圧力の喪失」につながると解釈されているからです。

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