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2009年9月17日木曜日

ゴールドの強気材料と弱気材料の整理 ③




【強気材料その1】米国のFRBをはじめ世界の多くの国が緩和的な金融政策を取っていること

今更説明するまでもないと思います。とりわけ先日中国の貿易統計が発表されてから(中国だって緩和的な金融政策を当分維持しないと駄目だ)という認識が広がり、ゴールド買いに拍車がかかっています。

【強気材料その2】新興国を中心として外貨準備が猛烈なスピードで積み上がっているにもかかわらずゴールドを準備通貨とすることは遅れていること

中国は最近、ゴールドの準備を454トン引き上げ、1054トンにすると発表しました。しかし中国が外貨準備のうちゴールドで保有している部分はまだ僅かです。中国に限らずロシアなどの新興国の外貨準備に占めるゴールドの割合は一般に極めて低いです。今後、これらの国がゴールドの組み込みに前向きになると世界の中央銀行がゴールドによる準備を取り崩してきたトレンド(一番うえのグラフ:出典はCPMグループ)が反転すると思われます。

【強気材料その3】ゴールドの生産は頭打ちになって久しいこと

世界のゴールドの生産は2002年にピークをつけ、それからは年々、生産高が下がっています。また生産コストは年々上昇しており、ゴールドの価格が高くならなければ供給は増えない構造になっています。

【強気材料その4】個人投資家がゴールドに投資する際、以前よりはるかに手軽に投資を実行できるようになったこと

最近、ETFなどの登場でゴールドが買いやすくなり、これが個人投資家の純投資の対象としてのゴールド人気の火付け役になりました。真ん中のグラフは純投資としてのゴールドの需要が最近増えていることを表しています(出典はCPMグループ)。しかし個人の金融資産に占めるゴールドの割合は過去の歴史と比較するとまだまだ驚くほど低いです。(3番目のグラフ:出典はCPMグループ)


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