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2008年10月14日火曜日

不良債権救済策(TARP)はどう実行されるか?

二ール・カシュカリ米臨時財務次官補が不良資産救済策(TARP)をどう実行に移すかに関して記者会見しました。

1)住宅ローン担保証券の購入

= リバース・オークションの手続きを詰めている段階だ。

2)住宅ローンの購入

= 地方の金融機関は焦げ付いた住宅ローンをかかえて苦しんでいるので、それらのローンのうちどれから先に購入するかを今検討中だ。

3)保険プログラム

= 焦げ付いた資産に対する保険プログラムを考案中だ。

4)株式購入プログラム

= いろいろな金融機関で自己資本の増強を必要とるすところへは政府が公的資金を注入する。

5)持ち家保護プログラム

= HOPE NOWと同様の形式の救済プログラムを開始する。

6)経営者報酬プログラム

= TARPの支援を仰ごうとする金融機関の経営者の報酬が適切か見直すプログラムを策定中だ。

7)コンプライアンス

= 監督ならびにコンプライアンスの手続きをGAOなどと協力して策定中だ。

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【コメント】
株式購入プログラムに関しては先ず政府が一番アメリカで体力のあるウエルズ・ファーゴ(WFC)、ゴールドマン・サックス(GS)、JPモルガン(JPM)、バンカメ(BAC)、モルガン・スタンレー(MS)、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)など9つの銀行の株式を購入すると発表しました。これは株式購入プログラムを使うことのスティグマを除去するとともに「公的資金注入=既存株主がワイプアウトされる」という先入観を払拭する意味があります。

住宅ローン証券だけでなく、証券化されていないローンそのものを購入するという案も住宅市場の保全にとって意味のある行為です。

また、新しい保険プログラムの策定もとても有効なアイデアだと思います。

これらのプランは包括的で、ダイナミックなプログラムであり、とりあえず市場の動揺を鎮めるには十分な内容だったと思います。

PS:ニール・カシュカリは35歳の若造だけど、さすがはGSのエース・バンカーだけあって説得力のある男です。

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