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2009年1月14日水曜日

人民銀行は人民元を買い支えている

去年の第4四半期の中国の外貨準備高が発表され、259億ドルの減少になっていることがわかりました。

俄かに信じがたいことですが、外貨準備の減少の一番すっきりする説明は中央銀行がその国の通貨を買い支えているということです。

我々は「中国に外貨が積みあがっているのは貿易黒字だからだ」とすぐ考えがちです。たしかにそれはそうなのですが、チャイナ・ウォッチャー達は近年、その外貨準備の「質」がどんどん低下していることを指摘しています。

別の言い方をすれば外貨準備増加額に占める貿易黒字分の比率が低下しているということです。

FDI(海外直接投資)は普通、中・長期の資金だと考えられますから、貿易黒字に次いで「質」の高い外貨だと言えます。GDPに占めるFDIの比率は最近低下気味です。

唯一勢い良く入ってきていたお金は投機資金が主です。これは最近、逆流しているという指摘があります。

中国への投資資金が逆流しているのは目先筋のチャラチャラした資金だけではありません。例えば昨日はロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が中国銀行の持ち株23億ドル相当をブロック・トレードで処分しています。同様にバンカメリカも中国建設銀行の株式56億ドル相当を1月早々処分しました。

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