☆ ☆ ☆

2009年1月5日月曜日

シーゲート(ティッカー:STX) アメリカ株




このところ全く元気が無かったシーゲート(ティッカー:STX)の株価が戻し始めています。先週金曜日の立会いでは一日で+14%も上昇しました。但し目先は50日移動平均線が上値抵抗線となるので足踏みする可能性が強いと思います。

シーゲートの株価がダラダラ安した理由は世界の景気見通しが暗転する中、パソコンをはじめとするハイテク商品の需要見通しも悪化し、ハード・ディスク・ドライブの価格も崩れていたからです。(コンセンサスEPSの予想数字が過去90日の間に「蒸発」しているのを上のグラフで確認して下さい。)
シーゲートをはじめとするハード・ディスク・ドライブ各社は生産調整を進めており、価格の値崩れは一応収束するものと見られています。また事業規模の中途半端な業者が今後撤退することがあれば市場の合理化が進みます。

中期的な懸念事項としては半導体ベースのフラッシュ・ドライブからの競争が挙げられます。今のところデータの読み出しではフラッシュはハード・ディスク・ドライブに劣らない性能を実現しています。しかしデータの書き込みでは未だハード・ディスク・ドライブの方が勝っています。さらにコスト面では未だハード・ディスク・ドライブの方が勝っています。

ハード・ディスク・ドライブの今後の進路のひとつとしてセルフ・エンクリプション・ドライブを積極的にマーケティングするという戦略が考えられます。セルフ・エンクリプション・ドライブはハードウエアにデータのエンクリプション機能を最初から盛り込むやり方です。この利点は企業のIT担当者がソフトウエアによる個人情報の保護などを施すより確実だし、安上がりだという点です。既にデル・コンピュータがシーゲートのセルフ・エンクリプション・ドライブを搭載したノートブックPCを売り出しています。その他、レノボ、NEC、東芝などもセルフ・エンクリプション・ドライブ搭載の製品を今後販売拡張してゆくと考えられます。(上の写真は外部型セルフ・エンクリプション・ドライブ、『ブラック・アーマー』)



1 件のコメント:

nametake さんのコメント...

シーゲート製HDDで
突然死の可能性があり
今後大きなリコール問題に発展する
可能性もありますので
買いから入ろうとしている人
は気をつけてください。

一部のモデルでやっと不具合を認めた模様です。