ティム・ガイトナー財務長官の金融危機対応策に関する発表が今日、間もなくなされると思います。
「バッドバンク」構想の発表が遅れた理由は議会が「ちょっと待て、もう少し状況を見極めてから大事な決定をしたい」と考え始めたことも影響しています。
この「もうすこしゆっくり考えたい」という議会に芽生え始めたメンタリティーを代弁するのがペンシルバニア州の民主党下院議員、ポール・ケンジョルスキーの『C-Span』でのコメントです。彼は次のようなことを述べています:
「いまこそ国民は本当は何が起こったのかを知らされる権利があると思う。我々は国民の代表なのであり、国民に真実を伝え国民の意見を国政に反映させるのが仕事だ。」
「9月15日の朝、11時ごろ、連邦準備制度は異変に気がついた。僅か1時間たらずの間に5500億ドルものキャッシュがマネー・マーケット・アカウントから引き出され始めたのだ。財務省はすぐに1050億ドルを補充してこの引き出しに対応しようとした。ところが引き出しは収まらず、連邦準備制度はキャッシュの補充は不可能だと判断した。そこでマネー・マーケット・アカウントを一時クローズするとともに口座あたり25万ドルの預金保証を発表し、取り付けを押さえ込む方法に変えたのだ。」
「若しあのときマネー・マーケットをクローズしなければ午後2時までに5.5兆ドルの引き出しが発生しただろうという説明を受けた。アメリカの銀行システムは崩壊していたにちがいない。」
「結局、不良債権を買い上げると言ったって、ぜんぜんお金が足らないことがわかったのだ。だから銀行の株を買うことで自己資本を補強する方法へとポールセン前財務長官は方向転換したのだ。」
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