凄い数字が取り沙汰されています。
バークレイズの債券部は年初から2月までの間に今年の通年の利益目標の50%を達成したという噂です。一方、ゴールドマン・サックスの場合、2月期売上高120億ドルは楽勝らしいです。因みに11月期は僅か36億ドルですからこの回復には目を見張るものがあります。
確かにブルーチップ企業の社債の発行が高水準だったとか、株式委託手数料が少し戻ったとかという要因はあるけど、それだけじゃ説明がつかない、、、
ようやくその真相がわかりました。
先週末あたりから「AIGのフィナンシャル・プロダクツ部門がデフォルト保険のポジションを一斉にアンワインディング(処分)した結果、その反対側に立った銀行はメチャクチャ儲かった」という噂が聞こえはじめているのです。
「ウチの会社はもう政府の所有物になってしまったのだし、一生懸命良い価格でそれらのポジションを処分したところでボーナスが出るわけでもない、、、損が出ればどうせ国民の税金で穴埋めされるのだからこの際、ぶん投げちゃえ!」というAIGのトレーダー達の投げやりな態度に投資銀行が徹底的につけ込んだというわけ。
バークレイズ(BCS)にでもショート振ってみようか?
PS:この一件では売った方のAIG、買った投資銀行の両方から逮捕者が出るかもね。
6 件のコメント:
>一方、ゴールドマン・サックスの場合、2月期売上高120億ドルは楽勝らしいです。
揚げ足を取るつもりではないので、誤解の無いようにお願いしますが、GSとMSは、11月期決算を今年から12月期に変えました。3月半ばになっても四半期決算が発表されないのでおかしいな?と思って両社のHPを見たら、EDGARへの提出書類にその旨がかかれてありました。最初のクオーターを変則で4ヶ月にするようです。
この決算期変更は、両社の銀行持株会社化と関係があるのでしょうか?もし、ご存知でしたら、ご教授いただけると幸いです。
WBJさん
コメントありがとうございます!
うっかりしてました。ご指摘ありがとうございます。
たぶんWBJさんがおっしゃるように銀行持株会社移行との絡みなんでしょうね。なぜそうしなければいけないのか技術的なことは僕にはわかりかねます。
PS:今日の銀行株は少し「お仕置き」されそう、、、
週末はPPIPの情報を求めて米国BLOGをいろいろ探してみたんですが、話題の中心はAndrewCuomo NY州司法長官に変わっていました..
naoさん
そうですか。
PPIPはホワイトハウスでは「ピー・ピップ」という風に呼ばれているそうです。
でもこの呼び方は「穢い」ということで人気がありません。
なぜなら「ピー」というのはアメリカでは「おしっこ」の意味だからです。
小さい子供は「オシッコ!」と言う時、「ピー・ピー!」と言います。
だからどのような読み方をしようが穢い読み方にならざるを得ないのです。
それからついでに言えばTALFも「エッチだ」ということで酷評されています。
下院監視委員長(COP)のエリザベス・ウォーレンはラジオ番組で「TALFという表現はまるでポルノだ!」とこきおろしていました。
あとアンドリュー・クオモの動きには今後も注意を払う必要があります。
なぜなら彼はRICOを発動できるからです。
RICOというのは(良い日本語が思い浮かばないけど)「恐喝・暴力団防止法」のような法律で、アメリカでマフィアを退治するために編み出されたものです。
でもこれは金融犯罪などに極めて広範囲に援用することが可能で、例えば「あの金融機関は悪意に満ちている」と断定され、RICOの適用が検討されるだけでその金融機関はすべてのクレディビリティーを失います。
(ドレクセル・バーナムがこれで倒産しました。)
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