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2009年4月14日火曜日

オバマ政権がキューバへの渡航制限を緩和することを検討中



マイアミ・ヘラルド他によると近く開催されるカリブ海のサミットを前にオバマ大統領はキューバ渡航制限を緩和したいと考えているそうです。

これを受けてハーツフィールド・カリビアン・ベイスン・ファンド(CUBA)が急騰しています。でも僕はこのファンドは良くないと思います。

なぜならそもそも運用資産が2000万ドル程度しかなく、規模が小さすぎるし、組み入れ内容もキューバに直接関係する銘柄ではなく、広くカリブ海に関係するアメリカ株やラテンアメリカの銘柄が組み入れられているに過ぎません。

事実、このクローズドエンド・ファンドの最大組み入れ銘柄はシーボード(SEB)というカンザス州の食肉業者の株です。

運用会社のハーツフィールドは昔、クローズドエンド・ファンドのリサーチではある一定の読者を持っていた調査・運用会社だけど、今は自分の息子や娘にファンド・マネージャーをやらせている、全くのファミリー・ビジネスです。

だからこのファンドには近寄らない方が良いと思います。

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でもオバマ政権がキューバとの国交正常化を目指すというのは大事な材料です。

とりわけ恩恵を蒙るのはカーニバル・クルーズ(CCL)です。

カーニバルは前勤めていた銀行の大事な法人顧客でした。その関係で同社のビジネス・モデルやキャッシュフローなどを研究する機会がありましたが、長期的なビジョンという面でも、毎シーズンのビジネス・エクセキューションという面でもしっかりした企業だと思いました。

ただアセット・インテンシブ(装置産業)であり、かつレジャー関連ということですから、今のような大不況下では業績は当然、ボロボロになります。そんなわけでCCLの株価も低迷しています。
バランスシート上には900億ドル相当の負債があります。決して少なくない金額ですね。でも、お船チャンのビジネスだから、これは仕方ありません。むしろ重要なのは船というのは「動く」わけですから、その意味ではカーニバルの資産の大半は「動産」なのです。すると資産切り売りなどが必要になった場合処分はカンタンです。また会社の資産の「値洗い」はきちんとしている。つまり同社のPBRはgood book valueなのです。それとカーニバルという会社は自分の資産をたいせつにケアする会社であり、資産の稼働率をどう高めるか?という点でも見習うべきノウハウを持っています。

キューバが開港されるとフロリダにあるカーニバルのハブをキューバに移すことも出来ます。これはロジスティクスの面でも大きなコスト・セービングが出るほか、メンテや船内の清掃などのサービス面でも大きな恩恵を受けます。

さらにキューバというのはアメリカの観光客にとって「最後の禁断の楽園」であり、しかもアメリカからすぐ目と鼻の先にあるわけですから観光産業にとっては垂涎の的なのです。

1 件のコメント:

DAIGOEXPRESSED さんのコメント...

はじめまして。

新聞を読む限り、物資の移動や通信関連の規制緩和も模索しているようですが、どれも家族による連絡、訪問、送金をしやすくするというのが表向きの理由のようですね。

果たして、オバマ政権はそれより一歩踏み込んで、観光を含めたキューバとの経済交流を活発化させるところまで考えているのでしょうか。国内の政治家からの反発も依然として大きいと思いますが。。。

以上の状況から見て、私はカーニバルクルーズが明日にも恩恵を受ける、というにはまだ早いと思います。しかし私はど素人なので、見落としてる情報もたくさんあると思いますので、このトピックでさらにエントリーがあれば、興味を持ってチェックさせていただきます。

ダイゴ
追伸:先週あたりからTwitterでもフォローさせていただいています。そちらでもよろしくお願いします。