2009年4月18日土曜日
CNBCが20周年
CNBCがことしで20周年を迎えます。
CNBCの登場は当時ニューヨークの投資銀行に勤めていた僕の仕事も根本的に変えてしまいました。
その理由は上のビデオの中でマリア・バーチュレモが語っている通り、寄り付き直前に証券会社のその日のアップグレード、ダウングレードをNYSEの場の中からマリアが読み上げ始めたからです。
マリアがテレビで喋る前までにその日のアップグレードやダウングレードを顧客に伝えなければセールスマンはお客から大目玉を喰らいました。今では証券会社の推奨は全く株価形成に影響はありませんが、当時は相場を動かす重要なファクターだったのです。
マリアはこの番組を始める前にニューヨークのいろいろな証券会社を回って「どうすればエキサイティングな番組になりますか?」と証券関係者の意見を聞いて回りました。僕の働いていたトレーディング・ルームにも何度か来て、朝会の様子を観察したり、セールスマンが顧客へ電話するのを隣に座ってじっと聞きいたりしました。
当時は日本の生保が配当取り(ディビデンド・ロール)と呼ばれる大口クロス商いをしばしばやっていたこともあり、僕も彼女と名刺交換して世間話をしました。小さくて華奢な女性ですが、いつも元気いっぱいなので彼女がトレーディング・ルームに来るといつも華やいだムードになった記憶があります。
CNBCはそうやって培った数百人にも上るウォール街関係者のコンタクト・リストを頼りに情報を収集し、現場の視点から番組作りをしたというわけ。
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1 件のコメント:
こんにちは
ブログ内を見渡してみても著作権に関する記述が見当たりませんので質問させていただきます。
こちらの外国株広場でも、他ブログでも著作権に関する踏み上げさんのお考えをお教えください。
(要は踏み上げさんの記述(記事)が「盗用」されてますよ・・・ってハナシです)
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