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2009年6月8日月曜日

アムベブ(ABV) ブラジルのビール会社












ブラジルのビール会社、アムベブ(ティッカー:ABV)は「ベビダス」と呼ばれることも多いです。
同社の親会社はベルギーのインべブで、アムベブの発行済み株式数の7割以上を所有しています。
その関係でアムベブは事業規模に比べて浮動玉が少なく、投資家からメジャーな株として認識されていません。でも内容的にはピカピカだと思います。
先ず一番上のグラフのように同社のEBITDAは近年ぐんぐん伸びています。
またEBITDAマージンは43%もあり、これも近年着実に伸びてきました。

同社が業績を伸ばした主因は直営ディストリビューション網をしっかり整備したことに因る部分が大きいです。2000年代初頭はディストリビューションの3割程度を自社で賄っていましたが、現在では50%を超えています。このようにディストリビューション網に力を入れないといけない理由はブラジル独特のビールの消費のされ方が関係しています。つまりブラジルでは上から3番目のパイ・チャートに見られるようにビールの7割弱がバーやレストランで消費されるという点です。その多くはその下の写真に見られるような、キオスクのような規模のスモール・バーです。このような販売場所がブラジル中で100万か所もあります。従って、そのひとつひとつに商品を届けられる能力が無ければ、占有率アップはできないのです。

ブラジルのビール市場は既に大きいことで知られているドイツのビール市場を凌駕しています。しかし一人当たりの年間ビール消費量は未だアメリカやドイツには程遠い水準です。今後も安定的に消費量は伸びると予想されます。

アムベブにはADRがあります。またアムベブのCFDはCMCマーケッツが取り扱っています。

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