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2009年6月29日月曜日

運用の英語 visibility


【前置き】
ウエブセミナーなどをやっていると(使うまい、使うまい)と気を付けていても、つい英語が口をついて出ることがあります。

それは僕が「外国かぶれ」だからではないんです。

実際、僕は子供の頃は外国に行きたいとも思わなかったし、社会人になるまで飛行機にすら乗ったこともありませんでした。もちろん学校での英語の成績は悪かったし、今でも文法、発音ともに結構、ムチャクチャです。

なので僕には英語について語る資格は無いし、「英語をマスターする方法」を伝授する気もサラサラないです。(こっちが習いたいくらいです!)

それではなぜ運用の現場で使われる英語のことについてチョッと書いてみようかな?と思ったかと言うと、人間はものを考えるとき、或る言語ないしは言葉で状況を把握したり、分類整理しているように感じるからです。別の言い方をすればギョーカイの中だけで通用する専門用語と言っても良いと思います。

だからここに書くことは仮に相手がアメリカ人であっても、ウォール街の勤め人でなければ「ハァ?」という感じでチンプンカンプンだと思います。例えば僕が妻にvisibilityという話をしたとすると、たぶんWhat are you talking about?と一蹴されるにきまっています。

ギョーカイ用語でものを考える習慣がついてしまうと、それを一般の人の言葉に置き換える作業はとても難しいです。それは僕のあたまが錆びついて、咄嗟に平易な言葉に直すことにアタマが回らないからです。

逆に言えばビジネス・ミーティングなどの場面で、あなたの発音がどんなに悪かろうが、文法がデタラメだろうが、ここで紹介するキーワードを交えて自分の考えを述べれば、相手はたちどころにあなたの意図していることを汲み取ると思います。これは僕が100%請け合います。

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【今日の運用の英語】
今日はvisibilityという単語について書きます。

visibilityというのはvisionから来ていて、「見える」ことを指します。でも運用の世界でvisibilityと言った場合、もう少し踏み込んだ意味を持ちます。それは:

「一体、収益の予想数字がどれだけ読めるんだい?」

ということです。
つまりvisibilityと言ったからには、数字が見込める根拠というものが提示できないと駄目なのです。
具体的には受注残(order backlog)が積みあがっているとか、引き合いが増えているとか、長期契約に基づいた継続的納品が期待できるとか、そういう風に具体的な理由を挙げられなければいけません。

逆に言えば、「Visibilityが低下している」と言えば、つべこべ訊かなくても、その株は「売り」だし、「Visibilityが改善している」と聞けば目をつぶって買いに行けば良いのです。

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