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2009年7月24日金曜日

ブラスケム(ティッカー:BAK) ブラジルの化学会社


ブラスケムが上値抵抗線を試す展開になっています。
ブラスケムはブラジルの大手化学会社です。
同社はペトロブラス(PBR)、バーレ(VALE)に次いで、ブラジルで3番目に大きい事業会社です。
主な製品はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどです。
それらの製品は主に食品の包装や建設、日用品、建設、玩具などに使われます。
つまり消費全般が活発になればこれらの需要も増えるのです。
2000年以降、ブラジルにおけるこれらの製品の需要は年率5.4%で増えてきました。これはアメリカにおける需要が▼1.2%と下がっているのとは対照的です。
一人当たりの消費量を見るとアメリカの一人当たり81キログラム、日本の55キログラムに比べてブラジルは22キログラムです。
また、市場の構造を見るとアメリカの場合、これらの製品を作っている化学会社は10社程度ありますが、ブラジルは2社の寡占市場となっています。ブラスケムはそれぞれの製品で約50%のマーケット・シェアを持っています。これらの事から市場構造はアメリカより健全だと言えるでしょう。
もちろん、市況に左右される製品ですから収益の見通しは立てにくいし、原料がナフサなので原油価格上昇局面ではマージン圧迫要因となります。

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