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2009年7月26日日曜日

スターライト(SLT) インドの鉱業関連株

スターライト(ティッカー:SLT)はインド株の中で僕がいま一番好きな株です。
先日公募増資があり、$12.15で値決めされました。
公募直後にズルッと株価が下がったのでヒヤッとさせましたが、その後、株価の方は出直っており、先週末は$13.31で引けています。
つまり公募で買った投資家は皆、利が乗っている水準だということです。これはしこり玉の売り物が無いという意味で良い材料だと思います。
チャート的には50日移動平均線を踏み台として三角のペナントを上放れる形勢となっており、出来高も公募後急増しています。

スターライトは亜鉛の生産で世界最大級です。
亜鉛はめっきをするときに使われます。
この他、スターライトは銅やアルミの精錬もしています。

つまり同社は広くインドの建設業に関わる鉱業の会社だと言えます。
インドは今後、インフラストラクチャーへの投資がどんどん増えるので、スターライトは「ど真ん中」のストーリーです。

それとアルミの精錬などには大量の電力を必要とし、インドは慢性的な電力不足という問題を抱えているのですが、スターライトの場合、自分の会社で発電所を所有しているというのも魅力です。
さらに発電所をどんどん作り、売電事業にも乗り出しています。

インドの電力業界の置かれた立場は中国の20年前くらいの状況に似ています。
今のところインドの電力不足のストーリーで日本から直接投資出来る株はスターライトしかありません。

なお、亜鉛、銅、アルミニュームはいずれも市況に左右される商品なので、どんなに良い会社でも商品相場が悪ければ株価は騰がりません。いちおう各商品の価格変動が営業利益に与えるインパクトをまとめておきます(=sensitivity analysis):

銅価格が$100動くと、SLTの営業利益は310万ドル上下する
アルミニューム価格が$100動くと、SLTの営業利益は3710万ドル上下する
亜鉛の価格が$100動くと、SLTの営業利益は5800万ドル上下する

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