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2009年9月24日木曜日

ウォール・ストリート・ジャーナルの新しい試み 『ニュース・ハブ』




最近、ウォール・ストリート・ジャーナルが『ニュース・ハブ』というビデオ番組を始めています。
上はニューヨーク証券取引所が引けた後の「PMレポート」、そして下が寄り付き前の「AMレポート」です。
先ず番組の内容に関してですが、ここに登場する全てのコメンテーターは現役の新聞記者であり、その意味ではTV番組のキャスターとしては「しろうと」です。
画像もウェブカムで撮られた、安っぽいイメージが平気でぶち込まれているし、カメラマンの手許がブレて、画像が揺らいだりしています。
この手作り感がミョーな臨場感を与えています。その意味で「YouTube時代」を意識したスタイルになっていると言えるでしょう。
さすがに各コメンテーターの喋っている内容は新聞記者だけあってポイントを突いているし、増える一方のニュースのサマリーとして『ニュース・ハブ』を観ればその日、投資家が知っておくべきことが大体、カバーできるようになっています。

次になぜWSJのような新聞社がケーブルTVのまねごとをするか?という問題ですが、このようなビデオ・クリップはスポンサー広告を埋め込むことができます。すると昔はTVの専売特許だった、動画による訴求が新聞のHPで出来るようになるのです。これは新しい広告スペースが創造されることを意味するし、新聞社にとっては収益機会が増えることを意味します。

実際、ウェブの動画をプロデュースし、その広告スペースを販売するブライトコーブという企業は先日、グーグルから買収されるという噂がたちました。

ウェブ動画の普及はCNBCのようなケーブル・テレビとウォール・ストリート・ジャーナルやブルームバーグTVの境界線がぼやけてきて、新しい競争が始まる事を意味します。

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