☆ ☆ ☆

2009年9月11日金曜日

中国の8月の経済指標

中国の8月の経済指標が発表されています。
全般的に予想より少し強い数字でした。
先ず鉱工業生産ですが+12.3%と7月の10.8%を上回りました。
中でも鉄鋼生産は+22%で過去最高の5233万トンを記録しました。
発電量は+9.3%と過去1年で最も大きな伸びを示しています。
銀行融資は4104億人民元で7月の3559億人民元より多い数字でした。
これはポジティブ・サプライズだと思います。
1月から8月までの固定資産投資は+33%で市場予想を若干上回りました。
なお1月から7月までの固定資産投資は+32.9%ですので8月のペースはピックアップしています。
消費者物価指数は前年比▼1.2%で、7月の▼1.8%より下落ペースが鈍化しました。
生産者物価指数は前年比▼7.9%で、7月の▼8.2%より下落ペースが鈍化しています。
小売売上高は前年同期比+15.4%で7月の+15.2%よりペースが上がっています。

唯一の懸念点は貿易です。
輸出は前年同期比で▼23.4%ですが7月に比べると+3.4%でした。
(なお7月は6月に比べて+5.2%でした。)
輸入は前年同期比で▼17%であり、7月に比べると+1%でした。
(なお7月は6月に比べて+3.5%でした。)
これらのことから貿易に関しては基調としては改善途上にあるけれど、回復のモメンタムは鈍化していると言えると思います。

0 件のコメント: