上の一番目のチャートはビスポークに出ていたBRICs各国の株価指数チャートの比較です。7月中旬くらいから中国株と、その他のBRICs諸国、即ちロシア株、インド株、ブラジル株の動きがちぐはぐになっているということがわかります。
二番目のグラフは中国国内の鉄鋼製品の価格ですけど、8月2日あたりに天井をつけてからズルズルと下がっています。製品在庫の方もなかなか取り崩しが進んでいません。一方、鉄鋼製品の生産の方がどんどん増えています。つまり需給関係は悪化しているということ。
中国は大型の景気刺激策を実施しており、去年11月に発表されたその景気刺激策の効果が、今、出始めています。ですから建設の活動は上向いています。これが首尾良く鉄鋼製品をはじめとする工業製品のだぶつきを解消して呉れれば良いのですけど、(なんとなく雲行きがおかしいな)と、チョッと不安に感じたりもします。
一方、鉄鉱石に関してはブラジルの輸出の状況などをみても絶好調の観があります。どのくらい航海や沖待ち、荷役に要するタイムラグがあるのかは僕には良くわかりませんが、違和感が無いと言えば嘘になります。
従って、①中国株が再び騰勢に転じるか?あるいは②他のBRICs諸国が中国に倣って調整するか?のどちらかが起きると考えるのが自然でしょう。
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