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2009年10月12日月曜日

テキサスの市街地で「ここ掘れワンワン」 その事実の深淵な意味に震撼するロシアの天然ガス業界






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いまアメリカの天然ガス業界は採掘ブームに沸いています。
なぜなら頁(けつ)岩(=英語ではShale→「シェール」と読みます)に閉じ込められている天然ガスを採集する技術が次々に天然ガス層の新発見につながっているからです。
頁岩は泥板岩とも言われます。これを水平掘りなどの新技術を使って開発することが巨大な新しい供給を生んでいるわけです。

現在、アメリカで最大のシェール天然ガス層はテキサス州、フォートワースの「バーネット」と呼ばれるガス田です。上のスライドショーは『Texas Shale 櫓に囲まれた暮らし』というブログから拝借したものですが、本当に「こんなに市街地に近いところで、出るの?」というような場所で、天然ガスがジャカスカ出ているのです。

フォートワース市は「若し天然ガスの採掘業者があなたの土地をリースしたいと持ちかけてきたら、どうすべきか?」という公告を出し、市民に注意を喚起しています。(一番上のキャプチャ)
また、あまりにもアメリカ国内で天然ガスが沢山出るので、米国の天然ガス価格(上の真ん中のグラフ参照)は昨今の原油高にもかかわらずずっと低迷しています。

さて、米国でのシェール天然ガスの開発の成功でENIやスタトイルなどの欧州の企業は欧州大陸でも同様の技術によって天然ガスが採取できるのではないか?と考えています。実際、ドイツなどで試掘が始まるのだそうです。若しドイツやフランスで天然ガスが出たら、、、この試みをロシアのガスプロムはハラハラしながら見守っています。

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