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2009年10月14日水曜日

メレディス・ウィットニーのご神託

我々はゴールドマン・サックス(GS)のレーティングを「BUY」から「中立」にダウングレードする。その理由は第2四半期決算発表以来、同社株が34%も上昇したからだ。現在の株価、$190は我々の目標株価である$186を超えている。ここからの上値は限られている。そこで「なにも欲張らなくてもいいじゃないか?」という考えからダウングレードすることにした。

(中略)

ゴールドマンのファンダメンタルズがすこぶる良いことには変わりはない。

(中略)

同社のコンセンサス予想は第2四半期発表前の$13.20(09年通年ベース)から$17.65へとジャンプした。 (訳者注→僕も以前のエントリーで同じことを指摘しました。)

(中略)

第2四半期の決算のときはアメリカの銀行業界全体のタンジブル・キャピタルがグッと補強されるであろうと我々は考えた。そして銀行株は主にこのタンジブル・ブックバリューを手掛かりに売り買いされていると思ったので、ブックバリューの増加は株価にとってプラスだ。銀行株全般に対して我々が強気になったのはそのためだ。
翻って現在の状況を見るとブックバリューはあまり増えないと思う。また、バリュエーションという観点からも現在はタンジブル・ブックバリューの1.8倍で取引されており、第2四半期の1.4倍という水準より妙味は薄れた。
住宅ローン金利が低いこと、企業による資金調達が活発で、引受フィーがたくさん入るだろうことなどのポジティブ要因があることはわかるが、デリンクェンシー(支払い遅延)の増加などのネガティブ要因と相殺される危険がある。早い話が今期の銀行決算に関してはあまりわくわくできないということだ。

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