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2009年10月13日火曜日

負債の海に沈むハワイのホテル業界 

ウォール・ストリート・ジャーナルにハワイのホテル・コンドミニアム市場に関する秀逸な記事がありました。それによるとハワイのホテル業界は今回の世界不況でとりわけひどい打撃を受けているそうです。

今年の1月から8月までの客室稼働率はわずか66.9%であり、これは1993年以来の低い数字です。しかもRevPar(客室単価)は過去2年間に25%も下がって、現在、$150.75になっているのだそうです。

ハワイのホテル業界は模様替えのために沢山の借金を背負い込んで、リニューアル競争をしました。
その結果、客室当たり負債額は$23256とカリフォルニアの$5083の4倍以上です。

例えばモルガンスタンレーが地元のデベロッパーと組んで買ったマウイ・プリンス・リゾートは2年たらずのうちに売上高が半減し、融資をしたウエルズ・ファーゴの管財人の手に落ちました。この他にも倒産の危機に瀕するホテルは沢山あります。

ハワイのホテルの収益環境がきわめて悪くなったひとつの理由は観光客の減少にあります。07年以降、ハワイのビジターは12%も減っています。また、日本からのビジターはピークの97年の年間240万人から、現在は120万人へと半減しています。

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