一番上は製鉄会社のゲルダウ(GGB)。所謂、「長モノ」と呼ばれる、H型鋼などを主力としています。その意味ではオリンピック関連。「長モノ」の生産能力ではアセロール・ミッタルに次いで世界第2位。また、原料の一部をスクラップに依存しており、鉄鉱石に依存する他社とは差別化されています。アメリカでアメリスチールという会社を買収した関係で、売上高的にはブラジル35%、アメリカ35%となっています。ですから純粋なブラジル・プレイとは言えません。製鉄会社としては珍しいファミリー経営。
二番目のチャートはディスカウント航空会社のゴール(GOL)。卓越した見識と、徹底した効率経営でラテンアメリカの航空業界に旋風を起こした会社ですが、勢い余って一昨年、ブラジルのナショナル・フラッグ・キャリア(=ブラジルの日航に相当)であるヴァリグを買収したあたりから様子がヘンになりました。稼働率の低下、運行上の問題など、様々なチャレンジを克服し、いまようやく業績が上向き始めています。先日、10億ドルを超える大型の公募増資がありました。増資後の株価の足取りはしっかりしています。出遅れ銘柄。
三番目のチャートはイタウウニバンコ(ITUB)です。民間の銀行としてはブラジル最大です。去年、イタウ銀行とウニバンコ銀行が合併して出来た新しい会社。イタウは投資銀行業務もやっています。合併する以前はブラデスコに対して見劣りしていましたが、新会社になってからはイケイケのムードで頑張っています。
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