2009年10月4日日曜日
CFD取引 転ばぬ先の杖
これは人間の脳の構造を示した図です。
紫色の一番大きい部分は大脳新皮質(霊長類脳)といいます。ここが人間らしい、合理的で複雑なことを考える部分です。
次に黄色の真ん中の部分は哺乳類脳と呼ばれており、感情を司る部分です。
そして一番芯の赤い部分は爬虫類脳と呼ばれる部分で、ここはサバイバル、つまり生存本能を司る部分です。恐怖、痛み、逃避、逆上すること、怒り、アグレッシブさ、、、そういうものを司っています。
生き物が生存するためには危険なものから逃げる本能がなくてはダメですから、この爬虫類脳はとても重要な部分ですし、事と場合によっては大脳新皮質や哺乳類脳などの司令よりも強い声で人間に命令を発することもあります。
たとえば相場で損して家族と口もききたくないとか、自分のたべているものの味もわからないとか、そういう経験を皆さんはしたことがあるかと思いますけど、これは爬虫類脳が活躍している瞬間なのです。
さて、問題は確かに逃げたい、もう売りたいという感情は人間のサバイバルにとってぜったい必要なことなのですが、ことマーケットという文脈の中で考えた場合、すべての投資家の爬虫類脳がフル回転して、売り注文が殺到するときというのは良い値段では売れないのです。
だから生命体の個体としては間違ったことはやっていないのだけど、マーケットという集団のダイナミズムの中では一番まずいときに売るということが起こってしまうのです。
植物人間といった場合、紫色の部分が死ぬことを意味します。植物人間になっても心臓は動いているといった場合、爬虫類脳はちゃんと生きているのです。
このことからも大脳新皮質と爬虫類脳はお互いにかなり独立していることがわかります。それはみなさんの意思力で爬虫類脳をコントロールしようと努力してもそう簡単には自己制御できないことを意味するのです。
すると皆さんに普段できることは些細なことで爬虫類脳を刺激しないように普段から配慮するということなのです。
CFD取引では投資資金を7等分して、その1コマだけをつかいなさいとか、損切りの逆指値は必ず用いなさいとかは全てこの爬虫類対策だと言えるのです。
相場でデカいチャンスが回ってくるときというのは往々にして「あれっ?なにこれ?ちょっとヘンだな」と思った時です。その感覚を大事にして下さい。その場合、自分の描いていた相場の方向性と全く逆だからこそ、「あれっ?」とおもうわけで、たいていの人はもうその瞬間には爬虫類脳がフル回転しちゃっている、、、これは手遅れです。
でも今言ったような予防措置をちゃんとやっていれば、(そうか、今僕だけじゃなくて周りの投資家もみんな焦っているな)ということがわかるのです。そのとき、すぐに新しい相場の流れに素直についてください。
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