上はゴールドの週足チャートですが、このところ上げ方がballisticになってきました。
こういう場合、ド天井を言い当てるのは困難です。
でも僕は一旦、降りる事にします。
その理由は安全資産への避難という意味でドルが見直される可能性があるからです。
水曜日にドバイ・ワールドが債務のモラトリアムを発表しましたが、ドバイに貸し込んでいるのは主に欧州の金融機関です。すると新たな信用不安はアシンメトリック(非対照的)に欧州を襲うと思うのです。
これは欧州通貨売り、ドル買いの圧力になります。
ドルが買われるとゴールドは当然、売られると思うのです。
さらに中東は歴史的にゴールドの大きな買い手であり、ドバイの問題はゴールドのセンチメントにとってネガティブです。
加えてベトナムの利上げはインフレ懸念からゴールドに殺到していたベトナム国内の資金の流入を和らげる効果があります。
それから中国政府はいよいよ本格的に銀行融資の抑制に乗り出していますが、これも中国人のゴールド買いの勢いを削ぐ要因です。
1 件のコメント:
いつも勉強させて頂いております。
ご指摘の通り、調整入りましたね。
中東が歴史的にゴールドの大きな買い手、とのことですが、
概してインドとどちらが大きな需要家でしょうか?
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