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2009年11月28日土曜日

国賓晩餐会 招待客になりすました「太てえカップル」

インドのマンモハン・シン首相の晩餐会が先週ホワイトハウスで開催されたのですが、その中に、招待されていないカップルがまんまと紛れ込んでいたことが発覚し、物議を醸し出しています。

「一体、セキュリティーは何をやっていたんだ!」

責任問題に発展する中、このカップルには刑事犯として捜査が開始されました。

それにしてもこんなに嬉しそうな顔してゲストになりすましホワイトハウスに到着すれば、(野暮な詮索をして粗相があったら大目玉を食らう。きっとなにかの手違いだわ)と受付嬢も気を利かすでしょうネ。

ここで大事なのはオバマ大統領は晩餐会をホワイトハウスの庭にテントを張って開催したという点です。これは国賓級ディナーでは異例中の異例。

オバマ大統領がそういう決断をした理由は共和党、民主党の両方の党派の要人を最大限招待しようという意図があり、ホワイトハウスの大広間では狭すぎたため。もちろん、在アメリカのインド実業界要人も沢山招待されました。普段のゲスト・リストより遥かに多い招待客で受付が忙しかったことは容易に想像できます。

或る意味、中国側からがんじがらめに管理された先の訪中旅程に対する、オバマ大統領のさりげないツラアテと取れなくもありません。

PS:歴史を振り返るとアメリカとインドの外交関係はむしろ冷え冷えとしたものでした。インデラ・ガンジー首相がニクソン大統領を訪ねたのが大失敗に終わって以来、アメリカが総力を傾けてインドのリーダーを歓待したのは今回が初めてです。 (アメリカは未だ現在の中国のリーダーに対してはState dinner=国賓晩餐会は実施していません。この外交上のprotocolにおける「距離感」は偶然でも過誤でもなく、綿密に練られた処遇です。)

ところで問題のカップルですが、テレビのリアリティー・ショー、「Real housewife(本物の主婦)」への出演権を獲得しようと必死になるあまり、この奇行を思いついた疑いがかけられています。実際、テレビ・クルーがホワイトハウスの玄関までこのカップルについて回ったのだそうです。このカップルがバイデン副大統領などと歓談している様子はフェイスブックに出回っており、アメリカのゴシップ誌にとっては大漁の日でした。

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