まず監督当局がワシントン・ミューチャル(愛称で「ワムー」と呼ばれています)を閉鎖すると決めた理由はここ数日間でワムーの預金残高が15%程度(=正確な数字は知りません)も減ったことが原因です。
つまりワムーは「じりじりと、ゆっくりとした取り付け騒ぎ」に呑み込まれていく過程にあったわけです。
このチョロチョロとした預金の流失が怒涛に変わる前に措置を講ずる必要があったのです。ワムーの持ち株会社部分は切り離され、劣後負債、優先株などの債務はJPモルガンは面倒を見ません。
JPモルガンが引き受けたのは店舗網、預金、ならびに住宅ローン・ポートフォリオ(1760億ドル)です。
このディールは1年目からJPモルガンのEPSにとってアクリーティブ(EPSが増えること)になります。また、買収したワムーの資産は向こう4年間に約120億ドルの資本を生み出すと試算されています。
カンファレンス・コールなどから判断するとJPモルガンは昨日、政府から救済の要請を受ける前から、ワシントン・ミューチャルを徹底的に研究し尽くし、準備は整っていた様子。
柿の実が熟して落ちるのを鷹揚に待ち構えていたというわけ。
2008年9月27日土曜日
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