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2008年9月19日金曜日

バイオと普通の製薬会社とは、どう違うの?


皆さん、ご質問ありがとうございます。
「そもそもバイオって、、、普通のお薬とどう違うの?」

これは正直、僕もず~っとわかんなかったです。

でも長年、ヘルスケアに特化したブティック証券でバイオのIPOとか売らされていると、素人なりの理解が否が応でも出来ます。あくまで門外漢の誤解に満ちた意見という但し書きを頭に入れながら、僕の説明を聞いてください。

バイオテクノロジーというのは、今までに無い、新しい「新薬の見つけ方」をやっている会社一般を指しています。

それじゃその新しい「見つけ方」というのは何か?

ある病気に特別効き目のあるタンパク質みたいな物質があるとしますね?。それが効くことは大体、わかっているけど、サンプルが少なすぎて沢山の患者さんに使ってもらえない、、、。そういう事が多いのです。

タンパク質は高分子(分子が「大きい」ということ)の物質です。高分子の場合、生き物の体の中で(例:ねずみ)だけ、その物質を生成することが出来るのです。そのとき、遺伝子などの生命の青写真を使って、必要になる物質の「量産指示」の部分を「コピペ」するみたいに抽出、転記することで(=この作業をリコンビナントと言うのだと思います)、大量生産を可能にするのだと思います。

世界で最初にIPOされたバイオの会社はサンフランシスコのジェネンテック(DNA)で、デビューは1980年でした。

これに対して従来の製薬会社は100年以上も前から試みられている、いろんな化学物質を混ぜ合わせる手法を使っています。化学物質は低分子(分子が「小さい」ということ)と言って、工場でフツーに量産できます。

だからまとめるとバイオは:

1.生き物の内部で培養するみたいにしてお薬を量産するんだよってところが違うし、
2.そのとき遺伝子技術などの「コピペ」のノウハウを使います

ってところでしょうか?。

18 件のコメント:

たこすけ さんのコメント...

あと、まだぜんぜん商業ベースに乗ってませんが、遺伝子治療とか、ES細胞を使った再生医療とかもバイオですよね?

一口にまとめると、細胞を使った医療および医薬品製造でしょうか。

mm さんのコメント...

エントリーまで立てていただきありがとうございました。

低分子と生物を使った高分子、なんとなくわかってきました!

まだまだ個別銘柄に対してバイオかどうかの知識がないのですが、さしあたりSSRXが扱っている腫瘍のお薬とかは従来の低分子タイプなのか、バイオなのか、どっちなのでしょうか?
しかしSSRXはあまりさえませんねぇ

匿名 さんのコメント...

医薬品にフォーカスしておられるのはわかりましたが、さすがにこの説明はいかがなものかとw

ビニール袋は高分子ですが工場で化学的に作ります。酒石酸は低分子ですが発酵技術でバイオっぽく作るチャンマオ・バイオケミカル(8208.HK)なんて会社もありますよ。

化学的より生物的にというと分かり難いですかね?

biaslook さんのコメント...

いやいやいや。どうでしょう。
普通の製薬会社は低分子しか扱ってなくて、バイオは高分子を扱っている?そして、バイオの高分子は難しいけど当たれば効果が大儲け、というんですか?

普通の製薬会社も高分子を扱っているでしょう。儲かるのなら、やらないはずがない。
よく聞くニュースが、ファイザーなどが大型医薬品を百億単位の巨額をかけて開発したのに最終臨床テストで失敗して株価急落という話ですよね。あれも低分子なのですか?百億単位のお金をかけてるのだから高分子でしょう。
たとえば古来からの生薬などは植物由来だったりするので高分子なのは当然ですよね。つまり製薬会社も高分子を扱ってるはずですよ。

素人考えですが、「バイオ」の扱いが「ドットコム」と同じような感じがします。

踏み上げ太郎 さんのコメント...

みなさん、

コメントありがとうございます。

あの、株としてのバイオを僕がどう見ているか?という点についてチョッと喋らせて下さい。

僕は昔、シスコのIRの方と個人的に親しかったのですけど、彼女の口癖は:

One idea, five years.

つまりどんなに素晴らしい製品やアイデアやビジネス・モデルでも5年くらいで賞味期間が終わってしまう、ということだったんです。

BRICs相場も2003年から考えて5年目、、、。

だから今のBRICsが良い、悪いという判断はさておき、そろそろ「次」の準備をする必要があるなと思ったんです。

まったく心が白紙なわけですから、どのテーマ、どの投資対象を選別しても良いわけです。

僕は日柄がいちばん経過している日本株から実は検討しました。

恩師、ヒゲ虎さんに20年ぶりに会って教えを請おうと思ったのも、元はといえばそういう探し物をしていたからなんです。

さて、ドットコムでも日本株のバブルでも何でもいいんですけど、或るテーマが終わりかかっているとき(=今なら、さしずめコモディティー・ブーム)、次に相場になるテーマは既に:

「数字がガンガンに出ていないといけない!」

という鉄則があります。

日本株を調べたとき、この点で「?」だったのでパスしました。

その後も世界中の投資機会について考えてみたんですけど、僕を一番驚かせたのはバイオだったんです。

「そんな筈、無いよな?」
「バイオが良いはずが無い」
「数字が出ている筈が無い」

でも調べれば調べるほど、数字は各社ぎゃんぎゃんに出ている。(薬品とはすごい好対照です。)

それで自分の得意、不得意などに関係なく「バイオをもう一回、ゼロから勉強しなおす以外に無いな」という結論に達したわけです。

もちろん、僕は文系男ですから僕よりバイオに詳しいご専門の方が沢山要るのは知っているし、別に気にもなりません。

要するに投資対象としてのバイオの魅力に気がつかなければ、どんなに知識があっても金儲けは出来ないと思うわけです。

biaslook さんのコメント...

了解しました。
まあ、そういう書き方だとよく分かるんです。踏み上げ太郎さんが勉強しながら、どうしようか行こうかな、っと思ってことを。

ここ最近、本家サイトで批判コメントが多かったのですが、その理由は、踏み上げ太郎さんが実行に移さずに頭で思考を整理している状態のエントリーを見て、「実行」と勘違いした人が多いような気がしました。
私は半分程度の信用なので大丈夫なのですが踏み上げ太郎さんの一言一句に全幅の信頼をおいている人に問題が起きているような気がします。

私にとっては非常に参考になる意見があっても、自分の中で消化してから実行に移すので、このサイトは非常に役に立っています。今後もよろしくお願いします。

フラウボウ さんのコメント...

BIG CHARTSのGENZのチャートは何かの間違いでしょうか?

匿名 さんのコメント...

揶揄するつもりはないので無視してください。バイオはイイと思いますよ、いやマジで。
ウチの”クスリ”は違うんだぞ(Alias, "theme or bio"ってか;但しこれ重要、従来と同じで”bio”に何かを当てはめる)。ちゃんと数字が出てる。そして、そーゆうことに蘊蓄を付けるのが株屋だw。用語の間違いは素人なんだから大目に見ろ。オマエだって詳しくないだろう?株で稼ぐって言うのは、そーゆうことだ。

スイマセン、酔ってますw

胡乱 さんのコメント...

医薬品そのものは「低分子」がほとんどだと思います。高分子を商品にするのは面倒が多いので。
そしてバイオ技術をどこで使うかですが、
・開発時(どの薬が効くか探すとき)にバイオ技術を使う。
・生産時に微生物(バイオ技術)を使う。

どちらにせよ、自社で医薬品を開発する会社なら今では必ずバイオだと思うのです。だから"バイオと普通の製薬会社とは、どう違うの?"というのは私には意味がわかりません。自社開発が可能な会社と、ジェネリックとかしか出せない会社ってことでしょうか?

踏み上げ先生に限りませんが、投資家は全分野のテクノロジーを理解するなど不可能だと思います。いえ特定の一分野ですらムリでしょう。それなのにどうして次に有望となるテクノロジーを判断できるのでしょうか?

踏み上げ太郎 さんのコメント...

胡乱さん

コメントありがとうございます。
僕が勤めていたブティック証券というのはH&Qという会社です。これは世界の製薬会社やバイオの会社の社長さんクラスの偉い人なら誰でも知っている、業界の頂点の会社です。(今はJPモルガンに吸収されています。)

毎年1月にその会社主催のヘルスケア・カンファレンスがあるのですけど、これは製薬会社やバイオの会社で資本政策やM&Aを担当する、経営企画部などの人間にとっては絶対出席すべき権威あるカンファレンスです。

僕は主催者側のひとりとして、そのカンファレンスの催行の「使い走り」を8年やりました。だから大抵の会社の経営者は知っているし、バンカーの立場からこれらの企業の目利きをするのは素人ではありません。

匿名 さんのコメント...

今はどこの製薬会社も薬の開発研究にバイオテクノロジーを利用していますが、所謂バイオ医薬と呼ばれているものは、バイオテクノロジーを使って製造された医薬品ですね。
高分子といってもポリエチレンとかではなくて生体高分子、主にタンパク質を利用した医薬品で、培養細胞や微生物につくらせて生産しています。(だから高い!)
インスリンから始まって今は抗体医薬あたりがブームで核酸医薬、細胞医薬とかも出てきつつある状況。
合成可能な低分子化合物はジェネリックがどんどん出てくるのに対して、これらはジェネリックがつくりにくいといわれています。(バイオシミラーとか無いわけではないですが)
色々な会社が参入していますが、実際に製品化したものを出せている、開発候補品が色々ある、という面で見ると結構偏りがあるということなのでしょう。

river さんのコメント...

ここで挙げているバイオ医薬品は、大雑把に言うと主にヒト由来の材料を利用し、それを遺伝子工学的な手法を用いて生産した医薬品ということになると思います。それ以外の、微生物発酵による抗生物質や、植物抽出物などはバイオ医薬品には入りません。
「低分子」、「高分子」という表現が誤解を生じさせているようですが、分子生物学を研究してきた者としては、
高分子=酵素、核酸、糖鎖など
低分子=高分子の機能に影響を与えるもの
という風に理解しています(厳密ではないですが)。

Tsun さんのコメント...

まず、バイオと普通の製薬会社を区別する明確なラインは無いだろう、という前置きをした上での話なのですが、、、
僕は、細胞内もしくは生体内の分子メカニズムから出発する、”ボトムアップ”に重点を置いているのがバイオ、そして、機構はよく分からんがとにかく効果が先にありきの”トップダウン”なのが普通の製薬会社なのではないかと考えています。

tsun さんのコメント...

そういう括りで考えると、個人の遺伝情報に基づいたオーダーメイド薬なんかはバイオですが、特定のがん細胞に対する効果を数万の化合物の中からスクリーニングする手法なんかは普通の製薬会社になりそう。
でも後者のやり方なんかは、すごく魅力的だし、効果的だと思います。

胡乱 さんのコメント...

高分子医薬品がそんなに注目されてたんですか・・勉強不足で頓珍漢なことを申しました。
昔は蛋白質などの高分子は、
・口から投与しても消化されてしまい、注射しなければならない
・熱や乾燥で変性しやすく扱いが面倒
・細胞で作らせるので量産が困難
といった理由で医薬品開発の対象としては敬遠されていたと思います。(私の知識は昔のものでした)
昔からあるのはインスリンとか蛇毒用の血清(医薬品?)とかしかないと思います。でもいかに扱いが面倒でも効く薬ができるなら話は別ですよね。とても面白いと思います。
IPS細胞による組織再生のような医療技術なんかもここでいうバイオに含まれるのでしょうか。

あい さんのコメント...

えーと、日本酒を作るのはバイオ?

runochecv さんのコメント...

mygn(ミリアド)とかいいと思います。
遺伝子検査がコアビジネスですが、数字は抜群だし四半期ごとの売上げ成長と70%の粗利率は見るべきものがあります。
バイオブームの時に、跳ね上がった銘柄の一つなので、昔からの投資家だと苦いものは有りそうですが。

TK さんのコメント...

横レスですが。

バイオテクノロジーは普通の製薬会社もかなりやってますが、会社のでかさの分、インパクトが薄れてしまうのでしょうね。

抗体医薬の次は核酸医薬が来るとかで、アルナイラム社(ALNY)いかがでしょうか?