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2008年9月19日金曜日

なつかしのRTC


今夜ハンク・ポールセン、ベン・バナンキのご両人が下院のメンバーと会合を持ちます。RTC(レソリューション・トラスト・コーポレーション)に似た、政府による不良資産の買い上げ機構を設立する考えであると噂されています。これについては下院でもいろいろな意見があるので、今夜意思統一が図れるかどうかは不透明です。
僕が最初にアメリカでアパートを買ったのは1991年ですが、最初に交渉していた不動産が倒産し、その物件の所有が貯蓄銀行(S&L)に移管されました。その貯蓄銀行も交渉している途中で倒産し、結局、その物件を引き継いだRTCからそのアパートを買うことになったのです。(言うまでも無く、これはとても良い買い物でした。)
だからRTCと聞くとなつかしさがこみあげてきます。
今回の買い上げ機構がどういう仕組みになるのかは僕にはよくわかりません。でもたぶん、金融機関の保有する資産をある程度ディスカウントで政府が買い取り、後で時間をかけて処分する方法になると思います。
ファニーメイ、フレディマック、AIGが政府の直轄になり、RTCが出来てしまえば、もうデリバティブ市場は用無しです。たぶん、エンロンが目指したbandwidth trading市場やelectricity trading市場が消えてなくなったようにABCPなどのインチキ市場も消えてなくなるでしょうね。(そんな市場、消滅しても誰も困らないと思います。)

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