いまからちょうど70年前の1938年のハロウィーンにアメリカのラジオ局WABCが火星人の来襲を題材にした「The War of the Worlds」というラジオ・ドラマを放送しました。
このラジオを聴いた視聴者の多くは実際に火星人が来襲したと勘違いしてパニックを引き起こしました。折から1938年は第二次世界大戦の国際緊張が高まっていたときなので国民は少しのことでも動転しやすかったのが原因だと指摘されています。
さて、昨日の米国株式市場は普段は余り値が大きく動かないエクソン・モービル(XOM)▼11.69%やプロクター&ギャンブル(PG)▼7.9%やコカコーラ(KO)▼8.67%までもが急落しました。
「これって、なんか違うよなァ」
そりゃいまの世界の金融市場はたいへんな危機に見舞われていることは僕にも理解できますけど、それにつけても昨日の売られ方は余りにも無造作に何でもかんでも放り出してしまうような「粗雑さ」が目に付いたんですね。
大恐慌時代に大統領に就任したフランクリン・ルーズベルトは大統領就任演説で:
Only Thing We Have to Fear Is Fear Itself.
(我々が心配しなければいけない唯一のことは恐怖心の虜になってしまうことだけだ。)
と米国民を鼓舞しました。
僕はこれまで米国の財務省や連邦準備制度の採った処方は概ね適切だったと思っています。
15 件のコメント:
暴騰相場でしか火星人は出現しないと思っていました。
暴落相場でも出現するんですね。
私もあなたも、そして相場をする人、全てが火星人化するってことか・・・
今回は何がきっかけで地球人に戻れるのでしょうか?
新聞が新興メディアであるラジオを脅威に感じて過剰に報道して叩いたのが真相のようですね
オーソンウェルズの伝説作りに一役買った格好になったわけですが
香港もドカ下げでしたが、「投げるんでしょ?下で待ってるよ」的な狙い撃ちの動きも見受けられました。
「恐怖心」もあるけど「サブプライムなどで儲けた人達への怒りからくる不信(買わない)」とか「傷負うことをわかりつつも旅立ち(冷めた投げ売り・ファンド解約)」もあるんじゃないでしょうか。
エントリー内容からはちょっとずれてますが一言。なんだかえらいこと叩かれてますねえ・・・
私がこのブログで覚えているのは、資源株はもうアカンというのと、JREITは投資対象として相応しくないというのの2つです。
どちらも、その時三菱商事株やREITを持っていた時だったので、本当にアカンのか自分なりに検討して、撤収しようと思って損切りしました。その後買値より上がる場面もあったので、他人の意見を気にしてはアカンなって思ったこともありましたけど、結果的には正解でした。
これからも結果が曲がろうが一向に構わないので、どんどんアイデアをエントリーして欲しいです。それをどうするかは受け取る方の問題です。
実際のところ、申し訳ないですが私は大半のエントリー内容は忘れてしまってます。自分が気になるところだけメモして検討させてもらってます。
頑張ってください。
今日もブラジルは寄りからむごいですが、売り崩しの恐れはないでしょうか?
金融政策でカバーできるのは何処までなのか考え始めています。財政も出動しないと落ち着かないのではないでしょうか。ニューディールなら民主党の出番ですね。
こんばんは。
いつも踏み上げ太郎さんのブログを参考にさせてもらっています。
いちかいのほうで最後のコメントです、と宣言したので僕のようなものは相応しくないと思いますがこちらで失礼します。
本日のエントリーも先ほど読ませて頂いたのですがハッとさせられました。僕はこの騒動の中興奮してアメリカの優良銘柄の動きを全く見落としていました。なぜ今KOを見ていないのかと自分の馬鹿加減がいやになります。
僕は船の仕事をしているので各国の船員さんとよく一緒にいるのですが、KOのコーラはどこ国籍の船に行ってもでてきます。中国人もインド人も喜んで飲んでいます。KOのブランド力・販売力は本当に素晴らしいですね。大事な銘柄を思い出させていただきました。
こういう状況で批判も多いでしょうが、少なくても僕は踏み上げ太郎さんのおかげで助かっています。これからもよろしくお願いします。
もう闇鍋状態ですね
何が入っているかさっぱり
誰も手を出せない
見えないものは値踏みできない
コカコーラは、売り上げが伸びてる新興国では贅沢品ではないですか?
コカコーラと言えども世界的景気低迷の影響は受けると思います。
たこすけサン
この調子で行くとたこすけサンのご指摘通りコカコーラがぜいたく品になってしまいそうですね(笑)。
まあそれは兎も角、昨日と今日のいろんな銘柄の動きを見ていると出来高が多くて急いで売却できる銘柄であれば、業績が良かろうが、悪かろうが、ディフェンシブだろうが、そうでなかろうが、そんなことは一切関係なく、兎に角、キャッシュ比率引き上げの対象として売られている、、、
そんな印象を受けます。
踏み上げさんへ
日本株もそんな感じです。何もかも売られてる。
この下落が終われば、超バーゲンセールになりますが、問題はいつ止まるのか、まったく分からないこと。
投資銀行が今もあれば、真っ先に手を出してくれたんでしょうけどねぇ。
こんにちは、いつも楽しく拝見しています。
昨日は武田がストップ安したり、JRがむごく売られたりと、米国と同じようにディフェンシブがよりきつく売られています。
NTTデータの売られ方をみて感じたことですが、ロスカットやレバレッジの縮小を余議なくされたヘッジファンドのポジション縮小等、運用者の意思に関係のないポジション売りのように感じました。
その証左に、電機セクターは値持ちがよく、コマツ、任天堂、新日鉄等の01には(任天堂な74だけど…)かなり腰の入った買いが入ってました。つまり、企業のバリューに着目したお金がちゃんとまだ生きているということ。
私は、そう考えると、今回の売りは最終局面に入りつつあると感じられます。
統計的にも、ここまで移動平均からのかい離が激しかったタイミングでの買いは負けなし。
あとは対策が実行に移され、liborが解けてくれさえすれば・・・。ここからは毎日買いだとおもってますし、むしろ暴落してほしいくらいです(笑)。こんな安い値段で株が買えるなんて幸せです。次のバブルまで持ちきりです。
匿名さん
コメントありがとうございます。
そうですか!日本も同じなんですね。
冷静な観察をされていますね。
僕も同感です。
つづき、、、
LIBORは不良債権の買い上げがはじまれば、当然、下がってきます。
リバース・オークションの開始には未だ数週間準備期間が必要らしいですけど。
踏み上げさん、コメント頂戴してありがとうございます。先ほどコメントを書かせていただいた匿名さんです。KOROと申します。
企業のバリューということでいうと、ソニーのようなここ10年資本を毀損していない国際優良株がpbr1倍割れまで売られています。東証のPBRが1倍を割れるという、2003年にも起きなかったことですね。
クオリティが高いとされる銘柄、は、たとえば村田のようにいったん岩盤とされるバリュエーションで買われた時期がありましたが、ほぼすべての優良株が従来の下値レンジを切りました。
でも長い目で見て、企業価値に変化がなく、ましてや赤字にならないのであれば来年も再来年もBPSは成長しますよね。
中期投資を標ぼうされる人であれば、なぜこの局面で買い発動しないのか不思議ですね。ボラティリティの激しさと企業価値の棄損は全く別物なのに、混同している人が多いような。。。米国にものを売って稼ぐという日本の位置づけが長期的に凋落することを冷静に折込にかかっている・・・と解釈することも可能でしょうが、ここ1週間の下げはそんなビックピクチャーが原因とは思えません。
貧乏な自分がお金を市場で稼ぐには、このような局面しかありません。リセッションであればなおさら市場の混乱を逆で行く投資スタンスが必要であると感じております。
私の眼には、絶対がない株式投資の世界で、50年に一回のリスクフリーの状態に陥っていると感じられ、毎日買いを入れているのですが、どうして金曜にもっと買わなかったのか、やきもきしています。
これからもブログ楽しみにしています!
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