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2008年12月2日火曜日

『新興国投資情報レポート』の新しい記事をUPしました



米国の消費が駄目になったのなら、中国の内需に頑張って貰えば良い、、、そういう議論は皆さんも何度も耳にしたことと思います。

私も中国の内需には頑張って欲しいなと願う一人です。

でも中国政府がどんどん財政投資をして、それで内需に火がつき、中国が世界を牽引するという議論は少し滑稽だと思います。その理由は上のグラフです。

これはアメリカの消費市場と中国の消費市場の金額を単純に比較したものです。もちろん、このグラフは購買力平価に基づいた計算ではなく、現行の国際為替レートを基準にしているので中国の消費市場はもうすこし大きいという考え方もできます。でもそれを加味したところで両国の消費市場の規模がぜんぜん違うのは明白です。いま青色のアメリカの方を見ると米国では景気がサイコーに良い年とサイテーに悪い年では大体、消費は4.5%程度スイングします。去年から今年にかけてのスイングがまさしくそういうパターンになろうとしているわけですけど、そこで失われる消費の金額が約38兆円なのです。すると中国の全消費市場の半分が既に蒸発したわけで、これはどんなに中国が頑張っても穴埋めできないのは明白です。明日夜の勉強会でも言及しますが中国の小売売上は頑張るどころかいままさしく減速しようとしているのです。

これに関するもう少し突っ込んだ議論は『新興国投資情報レポート』の方に書いておきましたのでご参照あれ。

1 件のコメント:

フラウボウ さんのコメント...

このエントリーと全く関係ないのですが、
このブログで踏み上げさんに紹介して頂いたハイテクの銘柄ですが装置の銘柄が多くて
Webサービスの銘柄がないのは何か理由があるのでしょうか?
もしよろしければ教えてください。