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2008年12月13日土曜日

ベストバンカーとベストリポーターのバトル




先週のCNBCのジェイミー・ダイモン独占インタビューは久しぶりに「いいもの見さして貰ったな」という深い満足感を覚える番組でした。
ジェイミー・ダイモンは言うまでもなくJPモルガンのCEOです。現在のアメリカの銀行・証券の中ではダントツの経営者です。
一方、そのジェイミー・ダイモンに体当たりしたリポーターは今、「売り出し中」のエリン・バーネットです。(CNBCには言うまでもなくマリア・バーチュレモという元気印の看板リポーターが居る訳ですけど、最近はCNBCは「2枚看板」戦略にシフトしたみたい、、、。)
エリンは昔、ゴールドマンのコーポレート・ファイナンス部門でエクセキューション・チーム(=つまりドキュメンテーションなどをやらされる下っ端)に居たこともあり、フツーのリポーターより突っ込みが鋭いです。
エリンはこのインタビューの前日、ワシントンの公聴会でCOPがニール・カシュカリ次官補を吊し上げにした経緯をちゃんと予習して、COPが問題提起したポイントをジェイミーに丁寧に捻じ込んでゆきます。そのさまは見ていて痛快なくらいでした。
もちろん、銀行は公開会社ですから業績が上がらないと意味ないわけです。でもJPモルガンの場合は単に数字を作るということではなく、「いま大手銀行が社会的に求められていること、TARPで渡されたお金を使ってしなければならないことは何か?」というところまでビンビン敏感に感じ取って動いていることが2人のやり取りから汲み取れます。
(なお、主要投資銀行各社の最近のコンセンサス予想の数字を推移をグラフ化しておきました。いずれも90日前のコンセンサスを100として数値化してあります。)


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