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2008年12月18日木曜日

「これからはじめるグローバル投資」第4回 皆さんの質問への回答①

LFO > これポールウェラーですか?

そうです。


mm2 > ドル安はどこまでいくでしょう

僕には難しい質問ですが、円に関しては目先ブロウ・オフ・トップ(噴き値)的な動きになっていると感じます。

Lenoo > アメリカのゼロ金利政策はどう評価されますか?

もう金利をゼロにしたし、「当分の間ゼロのまんまだよ」とハッキリ公言したので、投資家と中央銀行の「駆け引き」は無くなってしまったわけです。「駆け引き」に惑わされる心配が無くなったということはFRBが今発信しようとしているメッセージに投資家は素直に耳を傾けることだけが要求されているのです。

それではFRBが今やろうとしていることは何か?と言えば、それは難しい言葉で言えば量的緩和(QE)です。

でもそれじゃわかんないので、シンプルな言葉に直せば、「どんなペーパーでも(注:主に10年債が中心だと思いますけど)これからじゃんじゃん買うッ!」というバナンキ議長の「バイク王」宣言だということです。

放置された動かないバイクでも即査定してくれて買い上げてくれる!

これがFRBのメイン・メッセージであり、昨日のFOMCの声明文はまるで「バイク王のチラシ」みたいな宣伝文句一色に染まっていました。

これはFRBにとって危険な賭けです。なぜならドルを危険に晒すからです。
昨日ドルが急落したのはそのためです。
でもバイク王に放置された「非流動資産」を売り払って、キャッシュが出来ればまたデパートとかへ行って買い物できるようになるわけで、それは経済活動の復活を意味します。つまりバナンキは一切のポーズや建前や駆け引きを排し、「アンタ、そのバイク、売るの?売らないの?」と投資家の選択を迫っているわけです。

そのストレートさが強く印象に残りました。

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