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2009年1月3日土曜日

ブエナヴェンチュラ(ティッカー:BVN) (ペルーの金山)






コンパニア・デ・ミナス・ブエナヴェンチュラ(=略してブエナヴェンチュラ)はペルー最大の金鉱株です。1953年に創業された企業で歴史は古いのですがゴールド株の投資家の間でその存在が知られるようになったのは1980年代からです。特に同社が43.65%の権益を持つ、ヤナコッチャ金山が稀に見る低コストで生産性の高い金山であり、JVパートナーのニューモント・マイニング(ティッカー:NEM)の90年代の業績を牽引してきた重要資産として世界的に知られたことからブエナヴェンチュラの名前も一躍有名になりました。

そんな訳で1990年代半ばにNY市場にIPOされたときには最初からスターの座に就いた優等生企業です。しかし上の2つ目のグラフにあるようにドル箱だったヤナコッチャ金山はどうやら盛りを過ぎたのか近年では操業上の問題などで生産量が上がっていません。

ペルーは90年代を通じてゴールド生産の伸び率では世界でも最高の部類に入っていたわけですが、この主力金山の停滞で中国に「ゴールド成長国」の看板を譲ることになりました。

そのヤナコッチャは去年ようやくスランプを抜け出し、体制建て直しつつあります。またヤナコッチャ以外のブエナヴェンチュラの直営金山は着実に生産を伸ばしています。
2007年のゴールド確認埋蔵量は1330万オンス、銀は8420万オンスです。
資産内容という面でちゃんとした金山ばかりを所有していること、政治リスクが比較的少ないこと、金価格のヘッジをしていないこと、などが同社の特色です。

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