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2009年1月19日月曜日

CFDリラックス・トレードの勧め

だいぶ巷で話題になりはじめているCFD取引ですけど、僕が危惧していることは各社がCFDのサービスに参入しはじめると「レバレッジの軍拡競争」が始まるのではないか?ということです。

信用取引やデリバティブ取引をやったことの無い投資家はCFD会社で高いレバレッジを宣伝しているところほど魅力あるCFD会社だと勘違いしてしまうのではないでしょうか?

CFD取引は或る一定のレバレッジ(後で説明します)を超えてしまうとそれ以上、レバレッジが高くなってもトレーディング戦術の柔軟性が狭められるばかりで、ちっとも成績の向上には寄与しなくなります。

喩えて言えば、バード・ハンティングに出かけるのに散弾銃の代わりにバズーカ砲をぶら下げて家を出るようなものです。

その意味では一部の証券会社がやっているように、最初からCFDレバレッジをわざと落としてサービスを提供するというのはひとつの見識ではないかと思います。

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それではCFD取引を始めるに当って、レバレッジはどれくらいが良いのでしょうか?
先ずその前にレバレッジを定義しておきます。

レバレッジ = 建て玉総額 ÷ 口座現金残高

さて、僕が考える「無理しない」やり方というのは次のようなものです:

【初心者の取引例】
口座開設時に仮に300万円の現金をCFD会社に入金したとすると:

お勧めするレバレッジ: 1倍
その場合の建て玉: 300万円
ロスカット逆指値: 練習のため必ず入れる。但し買値より7%程度下で。

【株式信用取引経験者の取引例】
既に信用取引などをやったことのある人が口座開設時に300万円をCFD会社に入金したとすると:

お勧めするレバレッジ: 3倍
その場合の建て玉: 900万円
ロスカット逆指値: 練習のため必ず入れる。但し買値より5%程度下で。

【デリバティブ経験者がスウィング・トレードする場合】
FX、先物取引などを経験済みで、数日間のポジションを取ろうとする場合:

お勧めするレバレッジ: 5倍
その場合の建て玉: 1500万円
ロスカット逆指値: ゼッタイ不可欠。買値より3%程度下で。

【デリバティブ経験者の上級トレーダーがデイトレに徹する場合】
必ずその日の立会いが終わるまでに手仕舞いし、オーバーナイトのギャップ・リスクを取らないことを前提とした場合:

お勧めするレバレッジ: 10倍
その場合の建て玉: 3000万円
ロスカット逆指値: ゼッタイ不可欠。買値より2%程度以内。

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