☆ ☆ ☆

2009年1月21日水曜日

中国から出てくるマクロ統計が凄く悪い数字になる可能性もある




近く中国から一連のマクロ経済統計が出てくると思いますが、それらの数字が相当悪くなる可能性があるのではないか?と僕は心配しています。
昔から中国のGDP統計とかはデータの信頼性に疑問が投げかけられており、結構、鉛筆舐め舐めやっていると言われています。
その中で比較的素直に数字が出てくるのが発電量のデータです。(上の2番目のグラフ)
ご覧のように数字は急落しています。大体、発電量はGDPの数字と緩やかにリンクしているので、いずれGDPの数字も下がってくるのでは?
上の1番目のグラフはIMFのデータから作成しました。(先週の『新興国リアルタイム・ネット勉強会』でお見せしたグラフです。)
2008年まではIMFの数字をそのまま使っています。2009年に関してはIMFによる各国の2009年のGDP予想ではなく、同じIMFのデータ・ベースを過去20年遡って、世界の景気が悪かったときに新興国各国が実績としてどのようなGDP成長を見せたか?の「ロー・ポイント(最低値)」を拾ってそのまま代入したものです。
実は各国とも、この手の低成長は今までに1度ならず、2度も3度も経験している国が大半です。いま、世界経済が50年か100年に1度のリセッションに突入しようとしているわけですから、過去20年のデータベースで何度も到達している最低値を「最悪シナリオ」としてここへ持ってくることに僕は躊躇を感じません。

0 件のコメント: