中国の貿易統計の数字はショッキングでした。
中国の1月の輸出は前年比▼17.5%の904.5億ドル。
中国の1月の輸入は前年比▼43.1%の513.4置ドル。
貿易収支は391.1億ドル(12月は390億ドル)。
1月の輸出、輸入ともに激減しているのは旧正月のタイミングによります。
去年は旧正月が2月でした。今年は長期休暇期間が全て1月に含まれています。
そこでこの特殊要因を補正した数字は以下の通り:
輸出は前年比+6.8%
輸入は前年比▼26.4%
さて、補正前の実績値はアナリスト・コンセンサスより遥かに悪い数字でした。(当然、アナリストはこの特殊要因を考慮に入れています)そのコンセンサスは:
輸出▼11%
輸入▼25%
因みに12月の実績値は:
輸出▼2.8%
輸入▼21.3%
です。
■ ■ ■
中国の貿易統計を論じる場合、よく輸出と輸入の差し引きネットの貿易収支の数字(=今回は391.1億ドル)だけを見て(ああ、中国の輸出は未だ大丈夫だ)と考える人が多いですが、その理解は間違っています。なぜなら輸出と輸入が両方とも激減しているということは世界的に商取引、モノのやりとり、交流が激減していることを意味するからです。これは恐慌時に典型的に見られる現象です。
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