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2009年2月20日金曜日

ワールド・ゴールド・カウンシル/GFMSのレポートが出ました






ワールド・ゴールド・カウンシルとGFMSによるゴールドの需給関係に関するレポートが最近出ました。
GFMSというのはゴールド・フィールズ・ミネラル・サービセズの略で昔は南アのゴールド・フィールズ(GFI)の調査部でした。毎年、ゴールドの需給関係に関する詳細なレポートを出し、アナリスト達にとって「バイブル」的な存在でしたが、その後、ゴールドフィールズ社から独立しました。
さて、今回のレポートは去年の第4四半期までの統計をまとめたものですが、気がついた点を箇条書きにすると:
1.所謂、「投資勘定」での需要が増えている
2.その「投資」としては金の延べ棒のような現物の需要も強いし、ETFなどを通じた投資も強い
3.反面、ジュエリー需要は減退している
4.投資需要は世界的に強いけど、アメリカや、とりわけヨーロッパからの需要の伸びが著しい
という点です。
なお、投資需要が増えた増えたと騒いでいますが、世界中の株式市場の時価総額など、全体から見たゴールドの占める地位はものすごく低く、金への投資は「大海の一滴」に過ぎません。従って、今後ゴールドを巡る需給関係を激変させるのはジュエリーの復活でも工業用消費でも政府によるゴールドの準備の売却でもなく、株式やトレジャリーなどのペーパー資産からゴールドへのシフト、、、これが最も鍵になります。
山登りに喩えれば、未だ二合目くらいではないでしょうか?
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PS:なおゴールドおよび金鉱株はこのところ随分、ラリーしました。目先$1000クリアという目標があるので、ムリをしながら上値を追っている観があります。従って$1000を達成してしまうと逆に売り物が出る可能性もあります。ひと呼吸入れたい局面ですね。
ひとやすみしてテクニカル的な過熱感を取り除いた後は、そこから本格的なブル相場がはじまると考えています。ゴールドETFと金鉱株との比較で言えば、相変わらず金鉱株の方が遥かに魅力的です。銘柄的には含みの大きいゴールド・フィールズ(GFI)とアングロ・ゴールド(AU)を中心に据えたいと思います。さらにバリック・ゴールド(ABX)とニューモント(NEM)というブルーチップで脇を固める、、、そういう順番で良いのではないでしょうか?

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