中国政府がロスネフチとトランスネフチに対して総額250億ドルの長期貸付を実施すると発表しました。これはロスネフチにとってもトランスネフチにとってもたいへん有難いディールです。
ロスネフチは2007年にユコスの資産を買収した際に大きな負債をこしらえてしまいました。去年の9月の時点でバランスシート上には190億ドル程度の負債が載っています。このうち今年、来年あたりに支払期限がくるのは毎年30億ドル程度だと思いますがヨーロッパの銀行が東欧への貸付でキリモミ状態に陥っている環境下ではいかなロスネフチとはいえ借り換えの成功には予断を許さないものがありました。今回のディールでプレッシャーが随分取れると思います。
一方のトランスネフチも極東へのパイプラインを敷設する計画がありますから資金は幾らでも必要になります。
中国はこの長期貸付の見返りとして毎年1500万トンの原油を向こう20年間にわたって安定的に供給を受けるのだそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿