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2009年2月8日日曜日

ルーブルの防戦が始まった




去年の暮れ以来ルーブルの下落を「放任」してきたロシア政府ですが先週「いまの水準でルーブルを防衛する」と宣言しました。
ロシアが守ろうとするのはユーロとドルから成るバスケットで41という水準です。
この水準が死守できるかどうかについては専門家の意見は分かれています。先週、ロシアの証券会社のカンファレンスに出席していたジム・ロジャーズは政府による人工的な買い支えは成功しないという意見のようです。
『新興国リアルタイム・ネット勉強会』ではずっとロシアを避けてきました(上の図参照)が、このルーブル防戦の結末によってはロシアへの投資環境が激変する可能性もあります(=それはひとことで言えは改善するということです)。
ただ、物事が好転する前提として、先ず全てが壊れてしまう必要があります。逆説的な言い方になってしまうのですが、ロシア政府が通貨防衛に成功している間はロシアのファンダメンタルズは改善しません。しかし通貨防衛を諦め、ひとたびルーブルが暴落してしまえば現在ロシア経済が晒されている多くのプレッシャーが緩和します。その時点でロシア株は「買い」になります。(=但し今出動するのは早すぎます。あくまでも通貨暴落が起こった後でないと意味がありません。)
臨戦態勢でロシアをモニターすることをおすすめします。
【関連する銘柄=デバリュエーションが済んでしまえば輸出関連企業が買いになります】
ルクオイル
ガスプロム

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