☆ ☆ ☆

2009年3月10日火曜日

ニューヨーク・タイムズの「薄さ」に軽いショックを覚える

毎朝、ドライブウェイに投げられたニューヨーク・タイムズを拾い上げる瞬間、今回のリセッションが尋常でないことを実感します。

それは新聞がメチャクチャ軽いからです。

新聞を広げるまでもなく、経済のニュースは悪いことが指先から伝わってきます。

たとえば今日のニューヨーク・タイムズには全面広告が2ページしかありません。(総ページ数は44頁)

ひとつはアドビの広告、もうひとつはIBMの広告、、、あとは全面広告の5/6のサイズでデルタ航空が広告を出しています。

たった、それだけ。

(厳密に言えばあともうひとつ、Advertising Hall of Fameの全面告知があるけど、これはそもそもニューヨーク・タイムズがスポンサーだから勘定に入れるべきでないと思います。)

   ■   ■   ■

昔はもちろん、広告が満載されていました。アメリカには昔日本にあったような広告掲載比率の制約が無いので、溢れる広告の山の中から記事を探すのがたいへんなくらいでした。

トレーディング・ルームでニューヨーク・タイムズを広げるとロード&テーラーやメーシーズといった百貨店の広告でランジェリー姿のモデルの写真がデカデカと出ていたりして、記事に気を取られて下着の広告の存在を忘れていると、アシスタントのクリスティーンから:

Excuse me!

なんて顔をしかめられることも一度や二度ではありませんでした。

今となってはそれも遠い昔の思い出です。

そのニューヨーク・タイムズは(この規模の会社にしては)かなり巨額の企業年金の不足(Unfunded pension liabilities)があり、状況は極めて厳しいと思います。

0 件のコメント: