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2009年3月3日火曜日

陰の極? VIXを見る限りまだ駄目なんじゃないですか?



ダウ工業株価平均指数が心理的に重要な7000を割り込んだので「そろそろ反発があってもおかしくない」と考える市場参加者が多いです。

確かに目先は目標だった7000という大台を割ったことで達成感が出たので、ここはちょっと戻すと考えるのが自然でしょう。しかし、、、

僕には投資家の恐怖が極点に達しているようにはどうしても感じられないのです。
慢心、、、ですか?

そのなによりの証拠がVIX(恐怖)指数です。既にダウ30やS&P500は11月の安値をぶち抜けて落ちているというのに、VIXは11月の高値には遠く及びません。(VIXは高ければ高いほど投資家のパニックが強いことを示します。)

また、これとは別の指標で、ブル・ベア指数というのもあるのですが、こちらも「煮詰まっていない」と感じさせる数字(ブル=28.6%、ベア=45.1%)です。ちなみに11月の安値のときベアは54%でした。(注:この指数は弱気、つまりベアが多いほど「相場の底入れが近い」という風に読みます。)

テクニカル分析の話で何よりもガックリきたのは先週、ベン・バナンキ議長が「やっぱり、空売りの際のアップティック・ルールは復活させた方がいいね」と発言したこと。これがマーケットを支えるための必死のトーク・アップであることはわかるのですが、アップティック・ルールの有効性はトレーダー・コミュニティーで論じれば良いことであり、そもそも連邦準備制度の権限の及ぶ事項ではありません。このスピーチを聞いて「何だかバナンキ議長も切羽詰まってきたな」と感じたのは僕だけでしょうか?

まあ、そんなわけで1月このかた値ごろ感から買いに入った連中は皆、バッサリやられています。

僕は当分、バイ&ホールドが出来る投資対象はゴールドだけだと思います。

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