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2009年5月19日火曜日

オバマ政権の心はテヘランに飛んでいる

イスラエルのネタニヤフ首相がいまアメリカを訪れており、今日、バラク・オバマ大統領と第一回目の会談がありました。会談は1時間の予定のところを2時間に延長されました。オバマ大統領はアメリカとイスラエルは友好国であることを強調していましたが、「ホワイトハウスはいつになくイスラエルに対してよそよそしい態度を取っている」と報じるメディアが多いです。

「今年の年末くらいまでにはイランの核問題について彼らが胸襟を開いて話し合える相手かどうか、ハッキリさせたい」とオバマ大統領はコメントしています。

オバマ大統領はイスラエルがヨルダン川西岸のユダヤ人入植地を拡大することには反対しています。この問題でイスラエルが約束を守っていないことにオバマ政権は不満を持っているようです。

さて、イランではアメリカ人ジャーナリスト、ロクサナ・サべリ(青のスカーフのひと)がスパイ容疑で逮捕され、獄中でハンガー・ストライキをする事件がありました。イランのアフマディーネジャード大統領はイランの最高裁判所に「フェアな裁判を行ってほしい」という極めて異例の書簡を送ったそうです。

ロクサナ・サべリの逮捕と釈放がどういう政治的意図、背景で行われたのかはアメリカ国内にも幾つかの説があり、判然としません。でもイランがアメリカとの対話のきっかけを求めて仕組んだ芝居ではないか?という見方が多くあります。またイランでは6月に大統領選挙を控えており、アフマディーネジャド現大統領が人気取りのために(?)対米強硬路線の緩和をアピールしたいという意図が働いたとする見方もあります。

イラン革命以来、アメリカ政府がこれほどまでにイランとの直接対話に乗り気になったことは過去に無かったことを強調したいと思います。

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