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2009年5月9日土曜日

銀行側の抗議で通信簿の評価が変更された ストレステスト


昨日のストレステストの発表から一夜明けた今日、ウォール・ストリート・ジャーナルが「FRBはストレステストの結果を銀行に内示した際、銀行界から強い抵抗を受けたので評価基準を緩め、必要となる自己資本の金額を減額した」という内容の記事がありました。

このようにFRBが銀行側の顔色を見ながらテストの結果を調節したことは驚くに値しません。なぜならそもそも政府にとってストレステストを実施する動機は政府所有の優先株を普通株に転換することを促進し、銀行界や議会からコンセンサスをとりつける必要があったからです。その場合、何かの基準を示さずに行動を起こしたのでは「恣意的だ」とか「必要なかったのでは?」などの批判を受けます。

ストレステストが銀行を窮地に追いやることを主眼とするのではなく、普通株への転換促進を目論んだものである以上、「大幅に自己資本が不足している」という落第点をつけることは政府にとってプラスになりません。事実、これまでに政府が銀行を支援する目的で既に「貸したお金」と、今回、追加で必要になった自己資本の補充必要額とは思わず笑ってしまうほどピッタリ金額が一致しています。

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