銅についてはインド国内の2か所に精錬所をもっているほか、オーストラリアに銅山の権益を持っています。
亜鉛についてはヒンドスタン・ジンクの64.9%株主となっています。
アルミについてはバルコの51%株主です。さらにアメリカの老舗銅山であるアサルコの買収交渉中です。
インドはインフラストラクチャーの整備が中国などより遅れています。その分、建設関係のビジネスの中長期で見た成長ポテンシャルは大きいです。銅は送電線や住宅建設に使われます。亜鉛は鉄にメッキをするときに使われます。つまりスターライトはインドのインフラ整備に関係した商品ばかりを扱っているわけです。
スターライトの製品別売上構成を見ると銅が56%、亜鉛が26%、アルミが18%となっています。
一方、営業利益でみると上の円グラフのように亜鉛が一番儲かっていることがわかります。
亜鉛事業は完全に垂直統合された企業なのでLMEでの取引価格マイナス精錬コストで求められます。アルミは一部外部からアルミナを購入しているので利幅の計算は複雑になりますが、今後は関係会社からの調達を強化し、垂直統合を強めてゆく方針です。
コストの面ではいちばん大きいのがエネルギー・コストです。スターライトは自社で発電所を持っておりインドの慢性的な電力不足の影響は受けにくいです。スターライトの発電所は火力発電です。インド政府は海外から輸入される銅とアルミに5%の関税をかけています。スターライトは主にインド国内で生産し、販売していますがこの輸入関税の恩恵を受けます。
さてスターライトのADRですが勉強会で紹介した後もずんずん上伸し、目先は一呼吸入れたい局面です。少し冷やしてからまた手がけたいと思います。
(追記)
スターライトのADRは楽天証券が扱いがあります。
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