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2009年5月18日月曜日

インド株への機関投資家の考え方は激変する


僕は昔プラント輸出の仕事をしていたので(ファンド・マネージャーの視点からではなく)事業会社の人が海外へ直接投資する際にポイントになるリスクについては少し心得ているつもりです。
ひとことで言えば事業会社の経営者は工場進出先の政治的安定や民心などに関してファンド・マネージャーより遥かに心を砕いて観察、研究します。
これまでインドに対する直接投資が振るわなかったのは過去20年くらいの間、コングレス党(国民会議派)の地位がじりじり低下する一方でインド共産党(マルクス主義派)、インド共産党(毛沢東主義派)などの左翼政党が「われわれは弱者の味方だ」という錦の御旗の下で、地方有権者の無知につけ込んで既得権益にしがみつく政治を進めてきたことが原因です。外資系企業はその格好のターゲットにされてきたわけです。
今後、インドは外資を誘致しやすくなります。IPOもやりやすくなります。直接投資の資本が殺到すれば、暗愚な機関投資家もインド株のリスク・リターンの方程式が既に変わったことにようやく気付く事でしょう。
繰り返しになりますが今回の選挙の番狂わせは「草の根のレベル」でおきたことです。変わらない、変わらないと言われ続けていたインドは、民心のレベルでは静かに変わり始めており、その変化を機敏に汲み取れなかった左派が(ひょっとすると復活できない?)大敗を喫したということです。

2 件のコメント:

mikeexpo さんのコメント...

いつもありがとうございます。一点お願いがあります。私も採用しましたが、ブログの記事をtwitterやSNSに容易に転送するShareThisというツールがあります。
http://sharethis.com/publishers/getbutton/
もし、ご迷惑でなければ、お使いいただけませんか?twitter仲間に記事を速報するのに便利がいいものですから。

広瀬隆雄 さんのコメント...

mikeexpoさん

面白そうなツールですね。研究してみます。
僕は見かけほどキカイには強くありません。
IT音痴です。なので使いこなせるようになるまでしばらく時間を下さい。

それにしてもmikeexpoさんは最新のツールをどんどん使いこなされてますね。

先日、ジム北川さんと喋っていたのですが、実は僕もジムさんもアイチューンすら持っていないのです!(=いまだにコンパクト・ディスク)

時代の流れに取り残されつつあります。(最近、歳を取ったと実感します。)

でも僕の昔のボス、ビル・ハンブレクトから「新しいものには全部チャレンジしろ!」と徹底的に仕込まれたので、ShareThisもやってみます。