カリフォルニアでは:
You are what you drive.
と言われます。これの意味するところは「乗っているクルマを見れば、その人の人格がわかる」ということです。
上のグラフはニューヨーク・タイムズに載った記事から取ったものです。今回のリセッションにおける自動車販売台数の落ち込みが過去にない激しいものだったことを示しています。また自動車の買い替えまでの年数(右側)はだんだん延びています。
昔ならリースでクルマを購入して、1~2年で新しいものに乗り換えてしまうという消費態度が当たり前でした。でもそうするためには住宅の値上がりの含み益をホーム・エクイティー・ローンなどで取り崩す必要があったわけです。住宅が消費者の「現金引き出し機」でなくなった以上、そういうことは続けられなくなります。
それに加えて最近では新しい価値観、消費観というのがアメリカ人の間に芽生え始めています。別の言い方をすれば「消費は美徳」とする価値観が輝きを失い始めているということです。
また、自分がどの社会的階層に属するかの帰属を誇示するアイテムが従来の「乗っているクルマ」から「携帯しているスマートフォンのブランド」などに移りつつあります。言葉を換えて言えばaffordable luxuryへと移っているわけです。
1 件のコメント:
つまり、アメリカの日本化ということでしょうか?
というか資本主義の行き着く先は、実は日本であることが暗示されているような。
リーダーシップが不要の社会が実現すると楽しいですけどね(笑)
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